トピックス 全国のクラブ、地区による
サクセスストーリー報告

全国のクラブ、地区によるサクセスストーリー報告

12月5日、東京都中野区のなかのZERO・小ホールで「GAT全国サクセスストーリー進捗報告会」が開催された。グローバル・アクション・チーム(GAT)が主催し、各地区の地区ガバナー、副地区ガバナーら地区役員を始め、全国35準地区から275人が参加。GATが強化を目指す会員増強、指導力育成、奉仕活動、スペシャルティクラブ/家族及び女性の各分野における成功事例を共有した。

城阪勝喜GAT日本全域リーダーは開会あいさつでこの報告会を「おでん」に例え、「多種多様なサクセスストーリーの鍋の中から自分たちに合った事例を選んで実行してほしい」と述べて、報告事例が参加者のクラブや地区の成功の糧になるよう期待を込めた。続いて山田實紘元国際会長はビデオメッセージで、「サクセスストーリーは確かに重要だが、うまくいかなかった失敗例を共有して今後どうすべきか議論することも大切」とアドバイスを送ると共に、「世界最大の奉仕団体の一員であることは自分の人生における誇りだという思いを持ちながら、この一時を過ごしてほしい」と参加者を激励した。続いて、川島正行、松岡勲両GAT日本全域副リーダーのあいさつ、GATエリアリーダー4人を代表して濱野雅司GLTエリアリーダーから方針説明があった後、報告発表に入った。

報告の第1部は、グローバル会員増強チーム(GMT)、グローバル指導力育成チーム(GLT)、グローバル奉仕チーム(GST)、そして、スペシャルティクラブ/家族及び女性チーム(SCP/FWT)の各チームが選んだ、サクセスストーリー10例が発表された。会員純増を続けるクラブの実例や、次世代リーダーを育成する地区の取り組み、大学生とのコラボによる眼鏡リサイクル事業、ひとり親家庭などへの食料支援を通じた仲間づくりなどを報告。新会員の帰属意識を奉仕活動への参加で高めたという例や、地域を巻き込んだ事業を通じて新たな会員を増やした例など、会員増強と奉仕活動の成功に強い連関性があることを示唆する事例が多かった。また、昨年度332-A地区(青森県)の地区ガバナーとして新結成9クラブという大きな成果を上げた田名部智之332複合地区議長は「新クラブ結成の秘訣」と題して報告を行い、「みんな出来ない言い訳を探している。リミッターを外そう」と力強く訴えてアクティブな挑戦を促した。

第2部では、331~337の各複合地区を代表して地区ガバナー1人、計8人による報告が行われ、地区内クラブの奉仕事業を支援する仕組みや解散の危機を乗り越えたクラブの事例、会員純増へ転じるための具体策、地域との連携で実現した地区主催のイベントなどの報告があった。

第1部、第2部とも図表やグラフ、写真を多用した分かりやすいプレゼンテーション資料を示しながらの報告で、客席の参加者の多くがメモを取ったり、スマートフォンで資料の写真を撮ったりしながら、熱心に聞き入っていた。3時間にわたった報告会の最後には、一般社団法人日本ライオンズの村木秀之理事長が閉会のあいさつを行い、「皆さんの報告を聞き、まさに会員増強はアクティビティなしには考えられないということを感じた」と感想を述べた。

第2回の報告会は、2023年4月12日に京都市で開催される予定になっている。

2022.12更新(取材/河村智子)