投稿リポート カンボジアの
水道のない集落へ井戸を

カンボジアの水道のない集落へ井戸を

私は15年ほど前から7回ほどカンボジアのシェムリアップを訪問し、孤児院の子どもたちと交流してきた。孤児院ではいろいろな団体からの寄付により、衣食住についてはある程度良い環境になっている。一方、シェムリアップの中心部から少し離れた所にはまだ上下水道が整備されていない集落もあり、生活用水として衛生的な水を使えない家庭があることが気にかかっていた。

私がカンボジアを訪問するようになった当初に出会った子の中には、成長して孤児院を出て自立し、家庭を築いた人たちもいる。ただ孤児院から出ると援助がなくなってしまうため、上下水道のない集落などに住むことになる場合も少なくない。私はそのような状況を見てきて、自分と交流がある家族だけでなく集落の皆が使えるようにと、2019年1月、個人で井戸1基を寄贈した。

更にその後、私が所属する江別グリーン ライオンズクラブ(大江祐司会長/27人)からも協力を得られないだろうかと考えた。そこで2022年4月に結成30周年を迎えたクラブの記念事業として、井戸を寄贈することを提案。理事会と例会に諮られた結果、クラブ・メンバーの皆に賛同してもらい、予算90万円の30周年記念事業の一つとしてシェムリアップの水道のない集落に井戸1基を寄贈することとなった。

完成した井戸は、集落の誰でも利用することが出来る。日々の洗濯や炊事、水遊びなど、衛生的な水がもたらす健康的な生活環境づくりに貢献出来たことを大変うれしく思う。一日も早くコロナが収束し、現地を訪問出来る日を楽しみにしている。

2022.12更新(前会長/佐々木久雄)