投稿リポート
収穫の苦労と喜びを知る
稲刈り体験
北海道・新十津川ライオンズクラブ
#環境保全
#青少年支援
新十津川ライオンズクラブ(16人)は9月27日、秋晴れの空の下で「田んぼ体験 小学5年生 稲刈り体験」を実施した。当クラブの活動域である新十津川町は、北海道有数の米どころだ。地元の主幹産業である稲作を子どもたちに体験してもらおうと、小学5年生を対象に春は田植えを、秋は稲刈りを指導している。場所は北海道新十津川農業高校の実習田で、小学生による田植えの後は高校生が管理する。秋の稲刈りの後には、籾(もみ)を精米して小学校に届けてくれる。
田んぼ体験事業には、当クラブの他に新十津川農業高校の先生と生徒、土地改良区、役場及び教育委員会の職員が携わっている。例年は稲刈り体験後、小学校で催される収穫祭に私たち関係団体も招待される。収穫祭では子どもたちが新米を調理して私たちにも振る舞ってくれるのだが、残念ながら一昨年と昨年は新型コロナの影響で食事は出来ず、子どもたちによる稲作についての発表会となった。3年前、4年前には豚汁と、塩漬けした高菜でにぎり飯をくるんだ「めはりずし」を作ってくれた。めはりずしは、明治の頃に当地に入植した奈良県・十津川村の郷土料理で、子どもたちが地元の歴史を学ぶ機会にもなっている。今年は収穫祭が開かれるか、招待してもらえるかは未定だが、いつかまた子どもたちと一緒に食べられるのを楽しみにしている。
今年の稲刈り体験には児童54人が参加した。春に自分たちが植えた苗が大きく育っていることに驚きながら、楽しそうに刈り取っていた。現代の稲作は機械化が進み、人の手で田植えや稲刈りをすることはめったにないが、子どもたちには先人たちの苦労や収穫の喜びを知ってもらいたい。新十津川町では子どもたちが昔ながらの稲作を体験することは大変重要だと考えており、当クラブとしてもとても大切にしている奉仕事業の一つである。そして茶わん1杯のご飯の大切さに気付くのと同じように、日々の生活の中で家族への感謝の気持ちを忘れずに成長してくれるよう願っている。
2022.10更新(会長/橋本和昌)