投稿リポート 藤井聡太棋士へ続け
小中学生将棋教室

藤井聡太棋士へ続け 小中学生将棋教室

豊前(ぶぜん)ライオンズクラブ(渡辺美智子会長/65人)は8月21日、一般社団法人豊前青年会議所との共催で、小中学生将棋教室を開催した。将棋は頭を使って行う一種のスポーツとして「頭脳スポーツ」とも呼ばれ、子どもの頭脳を鍛えると共に、礼儀作法や集中力が身に着くと言われている。この教室では将棋のルールやマナーを学び、その面白さ、楽しさを知ってもらいたいと考えた。

当日は日本将棋連盟吉富支部の協力を得て、プロ棋士の豊川孝弘七段と水町みゆ女流初段に指導していただいた。会場の豊前商工会議所2階の会議室には、「豊築(ほうちく)から藤井聡太へ続け」の横断幕を掲示した。豊前市及び近郊の小中学生18人が参加し、その家族も会場を訪れた。指導対局では、豊川七段、水町女流初段が一度に5人と対局する多面指しを実施。挑戦する子どもたちは一生懸命に考え、対局が終わると、勝負のポイント、指し方について丁寧な指導を受けていた。「勝てるようになりたい」「またプロと指したい」といった声も聞かれた。

初心者へのルール説明は、当クラブ会員と将棋連盟の方で対応した。教えることは難しかったが、将棋に親しんでもらうために対局を行ったり、来場した保護者も一緒に参加したりして、楽しんでもらえたようだ。

教室の最後には、豊川七段から「地域の活性化としても非常に有意義」、水町女流初段から「おしゃべりもなく、礼儀正しかった」と講評が述べられた。将棋教室にはNHKの取材が入り、夕方のニュースで放映された。

当クラブとしては初めての取り組みだったが、多くの方々の協力の下、成功させることが出来てほっとしている。小中学生将棋教室は、将棋人口増加と棋力向上の効果があると思う。今回の反省点を改善して次年度も開催し、地域の活性化につなげていきたい。
 
2022.09更新(青少年育成・クエスト委員会委員長/下河義秀)