投稿リポート シークレット花火で
市民を元気に

シークレット花火で市民を元気に

瀬戸内海に面する兵庫県姫路市は、人口53万人の播磨地区最大の都市だ。ユネスコの世界文化遺産に登録された国宝・姫路城は世界に誇る歴史的建造物であり、海岸地区では「灘のけんか祭り」を始めとする多くの祭りが催され、豊かな伝統文化に彩られた都市でもある。

この姫路市を活動域とする姫路広陵ライオンズクラブ(35人)は、昨年度から国連のSDGs(持続可能な開発目標)が掲げる17の目標につながる奉仕活動に取り組んでいる。まずは目標14の「海の豊かさを守ろう」に基づき、美しい瀬戸内の海を守るために姫路市白浜地区の清掃活動を数回にわたり行った。

しかしこの魅力あふれる姫路市も、この2年間はコロナ禍により数々の行事が中止され、市全体が暗く沈んでいた。そうした中で、ライオンズクラブとして地域を明るくするために何か出来ないだろうかと話し合った。そして、感染防止のために今年も中止となってしまった「姫路みなと祭海上花火大会」に代わるシークレット花火を打ち上げて、市民の皆さんに喜んでもらおうと決断したのである。

8月2日、清掃活動でお世話になっている姫路市白浜地区の方々の協力を得て、クラブ主催でシークレット花火の打ち上げを行った。花火が始まると、子どもたちが家から飛び出してきた。空を見上げて喜ぶその笑顔を見て、「少しでも力添えが出来たんだな!」と確信し、うれしさが込み上げてきた。

これからも清掃活動を始め海岸地区での活動を続け、海の豊かさを守っていきたい。そして一日も早くコロナが収束し、すばらしい地域の祭りが開催出来るようになることを祈っている。
 
2022.08更新(会長/酒上太造)