トピックス ”Together We Can”
シーハン国際会長公式訪問

”Together We Can” シーハン国際会長公式訪問

7月19日、愛知県名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで、ブライアン・E・シーハン国際会長の330〜337複合地区公式訪問が行われた。シーハン国際会長とロリ夫人は、モントリオール国際大会の終了後、ニュージーランドに続いて日本を訪問した。公式訪問には各地区から集まったリーダー300人余りが参加した。

19日午後の公式訪問を前に、シーハン国際会長夫妻は中日新聞社の真能秀久名古屋本社代表と懇談し、所属クラブが作った野球場の写真を披露するなど話が弾んだ。また、愛知県公館で大村秀章知事を表敬訪問(写真上)。334-A地区(愛知県)がLCIFに多大な貢献をしていることを伝えると共に、ライオンズの活動に対する行政の支援と協力に謝意を伝えた

約1時間にわたった講演の冒頭、シーハン国際会長は「自由に笑ったり、声を上げたり、踊リ出してもかまいません。ただ一つのルールは眠らないこと」と述べた。その言葉通り、日本のメンバーにとっては型破りなスタイルで、ユニークな動画を散りばめたプレゼンテーションと、力強い言葉で「皆でやればできる(Together We Can)」という自らのメッセージを伝え、聴衆を引きつけた。

以下はシーハン国際会長の講演の一部。

「アメリカ・ミネソタ州にある私の町バードアイランドは、人口986人の小さな町ですが、そこに会員数67人のライオンズクラブがあります。私の父はこのバードアイランド ライオンズクラブのチャーター・メンバーで、私は30代で入会しました。とても良いクラブで、18歳から97歳までの会員がいます」

「変化について話しましょう。新型コロナで世界はガラリと変わりました。我々が成長を続けるには変化を受け入れなければなりません。自分たちが変わらずに、世の中の方が合わせてくれることはありません。我々のクラブが新しいメンバーにとって魅力的なものであり続けるために、変化は不可欠です。105年の歴史を持つ組織にとって伝統はとても大切なものです。良い伝統は守りつつ、新たな変化に挑戦していかなくてはなりません」

「日本の330〜337複合地区の会員増強の状況についてお話ししましょう。過去5年間の平均で、1年間に3805人の会員純減となっています。昨年度は11クラブが結成され、61クラブが解散しました。解散しそうなクラブを把握し、蘇らせる方法を考えなくてはなりません。また、日本では5年間の平均で1年間に1万2341人が退会しています。このうち5人に1人に退会を思いとどまらせることが出来たら、それだけで会員の純減を1336人に抑えることが出来ます。会員増強の初めの一歩としてそこから始めてください」

「これまでと同じことを続けていては会員は減り続けます。昨年度までグローバル・アクション・チーム(GAT)のパイロットとして行なったグローバル・メンバーシップ・アプローチ(GMA)は、会則地域3〜8のパイロット地区で21%の会員増、その他の地区はマイナス27%の会員減という結果になりました。今年度から全世界で導入するこの新しいプロセスによって、10%の会員増を果たすことが出来るでしょう」

他にも、国際協会を強化するために掲げた四つのグローバル優先項目や、リーダーに必要な資質について力説。そして、活力ある前向きな態度と行動、何より楽しむことの大切さを強調して講演を終えた。

20日には地区ガバナーの対話集会が行われた。シーハン国際会長はまず、アメリカで長年の会員減少に対する危機感の中から生まれたGMAの成り立ちや、データに基づくパイロットの成果を詳しく説明。質疑応答では多くの地区ガバナーから会員増強や奉仕事業に関する質問や、地区運営の悩みが投げかけられ、会長はその一つひとつに丁寧に回答し、共に力を合わせて目標を達成しようとガバナーを激励した

シーハン国際会長は1991年、30代でアメリカ・ミネソタ州のバードアイランド ライオンズクラブに入会。父は同クラブのチャーター・メンバーで、会長は6歳の時に初めてクラブの奉仕活動に参加した。ロリ夫人の祖父と父親、会長夫妻の子ども4人のうち2人もライオンズ・メンバーという、4世代にわたるライオンズ一家だ。 シーハン会長は、ソフトウェア開発会社「ルーラル・コンピューター・コンサルタンツ」の創業者で最高経営責任者を務めている。

2022.07更新(取材/河村智子)

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