投稿リポート 地域連携で海を守る
海岸清掃活動

地域連携で海を守る 海岸清掃活動

榛南ライオンズクラブ(大石勝也会長/98人)は6月5日に地域貢献活動の一環として、牧之原市の静波海岸で清掃活動を行った。これは例年クラブ・メンバーが、観光客らが安全に海水浴を楽しめるよう海開きの前に実施している取り組み。今年はサーフスタジアム・ジャパン(株)、日本たばこ産業(株)静岡支店を始めとする企業の他、牧之原市職員有志や県立相良高等学校の生徒・教師らが協力し、100人を優に超える産官学連携の取り組みとなった。地域を横につなぐ原動力となったのは、「私たちの大切な海をきれいに保ち持続させたい」という共通の思いだった。

静波海岸には昨年、日本初の大型サーフィンプール「静波サーフスタジアム」が完成。東京2020夏季オリンピックに際しサーフィンアメリカ・チームのホストタウンを務めたことで、地元の大切な財産である海を守り、海を軸として人が集まる街をつくりたいという意識が市民に広がった。当日、参加者はゴミ袋とトングを手に海岸を歩き、約1時間にわたり可燃ゴミ、ペットボトルや空き缶などの回収作業に汗を流した。回収したゴミを種類ごとに分別する作業を全員で行った後、相良高校からの要望に基づき、大石会長からライオンズクラブについて、鈴木徹前会長からライオンズの「奉仕の心」についての講話も行った。

後日、高校で実施されたアンケートの結果が届いた。そこには「普段使っている物を大切にする気持ちや、人のために動く大切さ、ボランティアへの関心が湧いた」「これまでは学校行事で『やらされている』と感じていたが、今回のお話で意識と目的がいかに大切かを知った」「見返りを求めるのではなく、ただ誰かの役に立ちたい」等々、すばらしい感想があった。清掃奉仕活動を共に行うだけでなく、青少年に奉仕の心を伝え次代につなげていくことは、我々ライオンズの大切な使命だと改めて強く感じた。

今回参加した諸団体とは、より美しい環境づくりのために今後も継続的に清掃奉仕活動を実施していくことを約束した。

2022.06更新(社会福祉・市民教育委員長/松下純子)