活動報告バルーンツリーで
地域を元気に

バルーンツリーで地域を元気に

久居ライオンズクラブ(磯田泰之会長/79人)は5月のゴールデンウィークに、「ドリーム・カム・ツリー」と題したイベントを実施した。このイベントの目的は、コロナ禍で疲弊した社会や人々の心を明るく元気にすること。津市久居新町にある緑の風公園を会場に、園内でもひときわ目立つシンボル的な大きなモミの木に色とりどりの風船を飾り付けて、世界でも例を見ないくらい可愛くて美しいおとぎの国のような世界を、可能な限り大きなスケールで作りたい。そして多くの人に感動を届けたいと考えた。

最初はLEDスカイランタンを飛ばそうと思ったが、調べてみると経費が高額すぎた。次にイメージしたのが、アニメ映画の「カールじいさんの空飛ぶ家」。しかし風船を浮かせるために必要なヘリウムガスが、新型コロナの影響で病院での需要が高まったために不足しており入手出来ない。ならば空気で膨らませたたくさんの風船を大きな木に飾り付けたらどうだろう、となった。

前例も、参考になる情報もない全く初めての試みなので、皆で知恵を絞り手探りで取り組んだ。2日間かけて用意した風船の数は合計4700個。風船を膨らませて縛る作業ではその数があまりにも多く、指先を痛めてしまったほどだ。出来た風船が割れないように室内に浮かせた状態で保管する工夫もしたのだが、クラブの倉庫と別会場の部屋がどんどんいっぱいになっていき、風船に埋もれながらの作業となった。モミの木に飾り付けた時に風に飛ばされにくくなるように、また効率よくまとめてくくり付けられるように、あらかじめ等間隔に穴を開けた5mのテープに風船を20個ずつ取り付けておく方法も考案した。

現場ではまず、風船を満遍なく飾るために下地ネットでモミの木全体を覆った。その下地ネットに風船をくくり付け、更にその上から風船の飛散防止用ネットを掛けた。室内ならばゆうに3カ月は状態を保てるはずの風船も、外気にさらされると風、気温、天候の影響でほんの数日間で割れたり縮んだりしてしまうこともあるため非常に気を使った。こうしてさまざまな苦労の末、色鮮やかな高さ18mのバルーンツリーが完成したのである。

更にツリーを鑑賞するだけでなく、モミの木の幹にクロスワードパズルを掲示し、参加者が楽しめるようにした。また地域の活性につながるように、市内のまん中広場にも同様のバルーンツリー1本を作成しクロスワードパズルを付けた。二つのクロスワードを解いて応募した人には抽選で商品券をプレゼントすることにして、必ず両方の会場に立ち寄ってもらえるように工夫した。2カ所同時にツリーを作成するために、地域の他団体の協力も得た。苦労を共有することで連帯感と達成感が得られ、有意義な交流の機会を持つことも出来た。

バルーンツリーの展示期間は5月1~5日。5月3日には記念イベントとして、地域で活躍しているミュージシャンや団体による演奏が会場を盛り上げた。更にマルシェと称してキッチンカーも出店し、人々は家族や仲間たちと一緒に可愛いツリーの下でおいしい食べ物や飲み物を片手にイベントを楽しみ、ゴールデンウィークのひと時を満喫していた。期間中の動員数は延べ3500人にも上った。

来場者からは、「こんな可愛い夢いっぱいのすてきなツリーは見たことがない」「スケールの大きさに感動」「コロナ禍で地域のお祭りなどのイベントが自粛されて寂しかったが、とても楽しいひと時を過ごせた」など、喜びの声をたくさんいただいた。これらを聞いてメンバーは、大きな感動と達成感を味わった次第である。やはりライオンズクラブの活動は楽しいものだと再認識し、メンバー同士の親睦も深まり、良いゴールデンウィークとなった。

2022.05更新(MC・交流委員長/秋葉幸伸)