投稿リポート 金沢市内13クラブが
災害時の三者協定締結

金沢市内13クラブが災害時の三者協定締結

334-D地区(富山県・石川県・福井県)では今年度、三井適夫地区ガバナーが四つの重点目標を掲げ、その一つとして災害時における他団体との地域連携の強化・推進に取り組んでいる。自然災害が多発する近年、被災地域のより早い復旧・復興には諸組織が力を合わせることが重要だからだ。これを受けて金沢市内にある13のライオンズクラブ(金沢、金沢東、金沢兼六、金沢中央、金沢西、金沢城北、金沢南、金沢尾山、金沢ひかり、金沢伏見、金沢菊水、金沢みどり、金沢パーク)は4月26日、金沢市、社会福祉法人金沢市社会福祉協議会との三者協定「災害福祉活動に関する相互連携協定書」の締結を行った。

三者協定の締結は、昨年7月5日に開かれた金沢13前現会長幹事会で金沢、金沢東ライオンズクラブから共同提案として出されたもの。三井地区ガバナーの重点目標でもあることから、各クラブ理事会で協議していただきたいとお願いをした。さまざまな意見が出たが、無事に締結へと進めることが出来た。年が明けて開かれた金沢13LC会長幹事新年会には第2副地区ガバナーと3人のゾーン・チェアパーソンが参加し、「13のライオンズクラブがそろい踏みで調印出来ることは何よりの成果です。金沢市も『よく13クラブがまとまりましたね』と感心されていました」と話された。

協定書締結はあくまでスタートラインにすぎない。今後は市、ボランティアセンター、13ライオンズクラブによる災害時連絡網の作成、ライオンズ・メンバーの初動体制構築、ボランティアセンターへのバックアップ・シミュレーションなど、山積みの案件を決めていかなければならない。金沢市は全国でもまれに見る災害の少ない地域だ。あえて挙げるならば大雪くらいだろうか。災害が少ないということは、マンパワーを確保し支援に回せる利点がある。災害時により迅速に効果的に対応するために、アラート三無主義「災害被災地を無視しない」「現地支援活動で無理をしない」「避難所で支援物資を無駄にしない」を徹底し、一人ひとりが準備と学び、知識を深め、そして多くの人にこれを広めていきたい。

2022.05更新(金沢東ライオンズクラブ会長/堀岡昭夫)