投稿リポート "地域担任"として
中学生の健全育成に関わる

“地域担任”として中学生の健全育成に関わる

御前崎ライオンズクラブ(大石正悟会長/48人)は2021年2月からこれまで5回にわたり、「地域担任」として御前崎市立浜岡中学校(長谷川延明校長)の2年生と交流し、健全育成の支援を行っている。長谷川校長の発案で生まれた地域担任の制度は、社会に開かれた学校づくりの一環として、生徒が教師だけでなく地域の大人との関わりから多くの知見を得たり地域に触れたりすること、また生徒の悩みごとの相談先となることを目的にしている。静岡県教育委員会によると、住民が継続的に生徒と関わる仕組みは県内でも珍しいという。その顔ぶれはライオンズ・メンバーの他に企業や飲食店の経営者、市職員などの30余人だ。

地域担任はそれぞれ5、6人ずつ生徒を受け持ち、授業参観や面接などを通じて生徒とのコミュニケーションを図る。第1回目は、私たちからは名刺を渡し、生徒からはお手製の自己紹介カードをもらってスタートした。高校入学試験本番さながらの模擬集団面接を行い、非常に緊張した雰囲気の中であったが、生徒たちは精いっぱい自分の思いを伝えてくれた。

2回目以降は授業参観や面談を行い、生徒の成長を見たり、いろんな話をしたり、悩みを聞いたりした。最初はなかなか進んで話をしてくれなかった生徒も、5回目にもなると打ち解けてさまざまなことを話してくれるようになり、私たちも生徒に対して多くの思いを伝えることが出来た。

生徒と関わって感じたのは、一人ひとりの気持ちや悩み、関心事は、やはり千差万別だということ。さまざまな生徒がいる中で、学校だけでは対処しきれない部分を私たちが補い、地域を挙げて青少年の健全育成に取り組んでいくことは大変大きな意義があると思った。

この地域担任の事業は22年度も継続することとなり、先日新2年生と第1回の面談を行った。前年度の経験を生かし、更に良い活動とするためにどうすればよいかを考えながら推進していきたい。
 
2022.05更新(青少年委員長/石川貴広)