投稿リポート こどもホスピスに
自動演奏付きピアノを贈呈

こどもホスピスに自動演奏付きピアノを贈呈

横浜港南台ライオンズクラブ(30人)は4月6日、認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクト(田川尚登代表理事)が運営する「横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち」に自動演奏付きピアノと寄付金を贈呈した。

ホスピスと言うと、がんなどの終末期患者の痛みや症状の緩和に焦点を当てた病院と思われる方が多いだろう。しかしこどもホスピスは医療施設ではなく、家族と一緒にゆったりと自由に過ごせる「おうち」や別荘のようなものだ。小児がんや先天性心疾患、神経筋疾患、代謝性疾患など、生命を脅かす病気と共にある子どもは、日本に約2万人いるとされている。そうした子の多くは、長い入院生活や入退院の繰り返しを余儀なくされ、学校へ通ったり友達と遊んだりといった子どもらしい経験の機会が制限されてしまう。そうした中で、こどもホスピスは大切な時間を子どもと家族が楽しく過ごせるようにと生まれた。うみとそらのおうちは入り江の近くの静かな場所にあって広い海と空が見え、向かいには公園がある。施設には大きなキッチンと食事スペース、家族で過ごせる個室や大きな風呂もある。八景島シーパラダイスや金沢動物園など、子どもが家族と楽しめる施設も近い。

当クラブが自動演奏付きピアノのプレゼントを行うきっかけとなったのは、クラブ例会に同NPOの田川理事長を招き話を聞いたことだ。私たちはこの時初めて、こどもホスピスがどのようなものであるか、そして日本にはまだほとんどないという現実を知った。そこで何か支援出来ることはないかと考え、クラブ・メンバーの総意で寄付金と併せてピアノを寄贈することを決定したのである。田川理事長からは、「子どもの誕生日会や演奏会にも使えるので大変ありがたい」とおっしゃっていただいた。

大切な命を失う危機にある子どもとその家族にとって、こうしたこどもホスピスの存在がいかに重要であるか。横浜港南台ライオンズクラブは、今後も継続して支援していきたいと考えている。

2022.05更新(会長/仲本純)