投稿リポート
クラブ結成50周年
支え合う社会の実現を
福岡舞鶴ライオンズクラブ
#人道支援
2021年にクラブ結成50周年を迎えた福岡舞鶴ライオンズクラブ(西川裕会長/20人)は、コロナ禍で延期していた周年記念大会を本年4月8日に開催した。
大会では式典に続き記念事業の一環として、記念トークセッションを行った。パネリストの一人目は視覚障害者でフリークライマーの小林幸一郎氏。フリークライミングとは、道具に頼らず自身の技術と体力で岩を登ること。彼は障害者クライミングを通してユニバーサルな社会の実現を目指すNPO法人モンキーマジックの代表でもある。もう一人は東京2020パラリンピック視覚障害女子マラソン金メダリストの道下美里選手の伴走者として国内外の大会に多数出場している歯科医師の樋口敬洋氏をお招きし、「一歩踏み出すあなたに」というテーマで話を展開してもらった。二人の発言で共通していたのは、障害者の可能性を広げるには他者とのつながりが大切であり、その絆は障害者のみならず支援者の可能性をも広げるということである。
こうした意見を念頭に、当クラブでは50周年記念事業として、これまで個別に行ってきたいくつかの事業をつなぐ新しい取り組みにチャレンジする予定だ。そのスタートとしては、がんと闘う母親を持つ子どもたちに、障害者と共にクライミングを体験したり、ブラインド・ランナーや伴走者と一緒に走ったりしてもらう事業を考えている。奉仕と奉仕をつなぐことで、子どもたちには楽しい思い出と共に障害者への理解が養われ、障害者とその支援者には子どもたちの心のケアを担う奉仕の機会が提供される。
全ての市民が当事者であると同時に支援者として、互いにつながり助け合う地域社会の実現を目指して、次なる50年に臨んでいきたい。
2022.04更新(理事/荒巻敬一郎)