投稿リポート 障がい者福祉を通じ
万人の幸せを目指す

障がい者福祉を通じ万人の幸せを目指す

地域社会に幅広く奉仕することは重要だが、目の前の一人ひとりにスポットを当てなくてはきっと何事も成し遂げられない。そこで我が都城中央ライオンズクラブ(上島直人会長/60人)は、障がいのある人たちが幸せを感じられれば地域全体の幸せにつながると考え、障がい者福祉に取り組んでいる。

自分たちに何が出来るか、出来ることからやっていこうと具体策を検討し、3年前、身の回りで眠っている絵本やおもちゃを集めて子どもたちにクリスマスのプレゼントをしようという企画を決定した。誰かが大切に読んだり使ったりした後に大事にしまわれていた絵本やおもちゃが再び子どもたちの手元で息を吹き返すことは、SDGsの理念にも当てはまる。私たちは「障がいのある子どもの応援団」として、日の当たりにくい場所を照らすことを使命に一致団結。クラブ・メンバーに使わなくなった絵本やおもちゃの提供を呼びかけたところ、たくさんの品々が集まった。更に新しい絵本も購入出来るようにとクラブ費から図書券を購入した。

3年目となる今期は会員だけの収集では絵本やおもちゃが底をついてくることも予想されたため、ローカルラジオ番組に出演して宣伝し広く市民に協力を呼びかけた。たくさんの人の気持ちが込もったクリスマス・プレゼントを携えて、サンタクロースに扮したクラブ会長、幹事、会計の三役が児童通所施設を訪問すると、子どもたちは大喜び! サンタクロースを取り囲み、きらきらした笑顔でプレゼントを受け取ってくれた。すぐに絵本を開いたり、おもちゃで遊びだしたり。三役も子どもたちと一緒に遊び、幸せな時間を過ごさせてもらった。障がいがあってもなくても子どもたちは宝物、彼らの笑顔は私たち大人を奮い立たせてくれる。実は、彼らの方が応援団だったのではないかと思った次第である。

今後も多方面に協力を仰ぎ、地域を巻き込んでの一大イベントにしたいと考えている。障がいのある子どもや、発達において関わり方に少し工夫を要する子ども、またそうした大人にやさしい街は、きっと全ての人たちを幸せに豊かにすると信じて、都城中央ライオンズクラブはここから挑戦する。全ての子どもたちに笑顔ですくすく育ってほしい。当クラブで第34代目となる上島会長のスローガンは「~感謝の心で We Serve~『奉仕』と『融和』の襷(たすき)を未来へ繋(つな)げよう!!」だ。少しずつでもこの輪が広がり、子どもたちのピカピカな笑顔の襷が未来へとつながることを信じている。
 
2022.04更新(社会福祉・公衆安全委員長/那須史代)