投稿リポート 昨年実施の2倍の規模
お米支援プロジェクト

昨年実施の2倍の規模 お米支援プロジェクト

飲食、旅行産業などのサービス業を中心に大きな影響が出ている新型コロナウイルスの感染拡大。長期化するにつれ、困窮する非正規雇用者やその子どもたちが増えている。正規雇用でも業種によっては、収入減少に苦しむ世帯が少なくない。そのような状況にあって、生活に苦しむ世帯を少しでも支援すべく、東京練馬ライオンズクラブ(横山莊司会長/34人)は2020年度から、12月に「1トンお米支援プロジェクト」を実施している。これは練馬区内の子ども食堂や母子生活支援施設等に対して、お米、野菜、そしてクリスマスの菓子などを支援する事業だ。

今回は12月18日(土)に実施したが、前回(4カ所)の2倍以上となる11の施設を対象とした。茨城県の農家からおよそ1.5トンの米を調達。更に、当クラブとつながりのある茨城三和ライオンズクラブの増田敏浩会長とメンバーの竹村正義さんに手配をして頂き、茨城県産の野菜を3トントラックに満載になるまで調達した。それらに加えて、クリスマス・プレゼントとしてお菓子115人分も用意。また東京新橋ライオンズクラブのご厚意で寄贈されたアルコール消毒液10箱を準備した。関係者各位には感謝してもしきれないほどだ。

配布前日までに物品を準備し、当日は早朝から5時間程かけて、子ども食堂等9カ所、母子生活支援施設、アイメイト協会の合計11カ所に配布。1トントラック1台、ワゴン車3台を使用した大規模事業となった。前回実施時に米は2kgずつ小分けにしたが、今回はほとんどの団体で大袋(30kg)のままで問題ないとのことだった。配布にかかる時間はある程度短縮出来たが、重量物の運搬にかなり体力を要した。大変な作業だったがメンバーの日頃の運動不足の解消にも一役買ったと思われる。

支援先からは、「50~70人くらいの方が取りに来られるので、1回の配布で米120kgほどが出ていくこともある。今回の支援はありがたい」といった言葉や、「食料支援を通してひとり親世帯などと交流し、食事や栄養だけでなくさまざまな問題の相談に乗っている。その糸口となる食料の提供に大変感謝する」といったお礼の言葉を頂いた。我々から提供した食料が人々の助けになれば幸いである。

当クラブ・メンバーからも、「子ども食堂での提供場面に参加して、どのように活用されているのかをよく確認し、次回につなげていこう」という提案がなされている。また、今回配布先が増えたことは、配布先との仲介に当たってくれた行政側に昨年の実績を評価してもらえたことに他ならない。回を重ねるごとに取り組みの改善を繰り返し、奉仕活動を一層効果的に実施していきたい。

2022.01更新(幹事/佐々井一充)