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全日本GSTフォーラム

地域が求める奉仕活動を 全日本GSTフォーラム

12月1日、神奈川県・川崎市産業振興会館ホールにおいて、全日本GSTフォーラム「拡げよう感動の奉仕~いまライオンズクラブができること~」が開催された。社会に必要とされるライオンズクラブとして更なる一歩を踏み出すため、コロナ禍の中でも創意工夫を凝らして積極的な奉仕活動を展開するクラブの事例に学んでもらおうと、八複合地区GSTが企画した。各地区GSTコーディネーターや全国のクラブの会長、奉仕委員長に参加を呼びかけた結果、会場109人に加え、オンライン187人の計296人が参加した。

フォーラムの冒頭、中村泰久GAT日本全域リーダーは「日本では会員の減少が続いており、このままではインパクトの高い奉仕が出来なくなってライオンズクラブの存在意義が薄れてしまう。ここで紹介する奉仕の事例を参考に、地域社会が求めている奉仕活動についてじっくり考え、奉仕の担い手である会員を増やすことと併せて、明日からアクションを起こしてほしい」とあいさつ。識名安信GATエリアリーダー(GST担当)からはフォーラム開催の趣旨説明があり、「終了後は『私の実行宣言』の書式に自分のクラブ、地区でどういうアクティビティをいつまでに実行する、といったことを記入して提出してもらう。今回は前半として、次回集まる時にはそれを実践した報告をしてもらいたい」と話し、このフォーラムの成果を持ち帰って具体的な活動につなげるよう参加者に促した。

続いて山田實紘元国際会長による講演が行われ、会長として世界各国を訪問する中で目にした印象的なアクティビティとして、ヨーロッパで行われているチャリティー・ヨットレースや、ウルグアイのミルク・バンク(余った母乳の寄付を受けて必要な赤ちゃんに提供)などを紹介。また単一クラブによる活動だけでなく、地区や全日本で大きな事業に取り組むことも重要だと述べた。

八複合地区GSTでは日本全国からインパクトのある奉仕活動の情報を収集しており、その中から四つの優秀アクティビティを選定。今回のフォーラムの中では、中村GAT日本全域リーダーから各クラブの代表に対してGAT感謝状が贈られた。優秀アクティビティとして表彰されたのは、次の4クラブの活動。

千葉県・船橋中央ライオンズクラブ:子ども食堂支援
愛知県・弥富ライオンズクラブ:小児がん支援チャリティーマラソン大会
兵庫県・神戸須磨ライオンズクラブ:難病と闘う子どもたちへスヌーズレン寄贈
宮城学院女子大学さくらレオクラブ(スポンサー:仙台青葉ライオンズクラブ):子ども病院支援へのiPad寄贈

これらの活動の事例紹介は、配布資料を基にインタビュー形式で行われた。このうち弥富ライオンズクラブの小児がん支援チャリティーマラソン大会は、収益を小児がん支援の認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワークに寄贈している。大会運営には多大な労力が必要だがそれに比例してやりがいも大きく、大会運営に携わるために入会した新会員もいるという。また、宮城学院女子大学さくらレオクラブは、コロナ禍の中で入院中の子どもたちと交流するため、クラウドファンティングで集めた資金でiPadを寄贈し、絵本や紙芝居の読み聞かせなどを行っており、レオ・メンバーがオンラインで参加して活動内容を紹介した。

優秀アクティビティの事例紹介でインタビュアーを務めた井田渉330複合地区GSTコーディネーターからは、GSTの考え方として「『あなたのクラブは何をするクラブですか?』という問いに答えられるクラブづくりをしてほしい。インパクトのある奉仕活動をしていることが誇りとなり、会員維持が出来、新しい会員を誘うことが出来る」という説明があった。この投げかけと事例紹介を受けて、会場参加者とウェブ参加者はそれぞれ6~7人ずつに分かれて30分間のグループ・ディスカッションを行った。各グループでは主催者側が指名したファシリテーターのリードの下、活動の成功事例や奉仕事業のアイデアを共有した。

ディスカッション後の発表では、アクティビティが新会員を引きつけ、それにより新たなアクティビティが生まれる好循環を作っていきたい、といったコメントがあった。地域で真に求められている奉仕活動に取り組み、「私のクラブはこんなアクティビティをしています」と胸を張って語れるようになれば、その姿は地域の人たちの共感を呼び、奉仕の仲間を増やすことにつながっていくはずだ。フォーラム参加者がそれぞれのクラブに戻り、新たな奉仕活動の一歩を踏み出すことを期待したい。

2021.12更新(取材/河村智子)