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補助犬に理解を イエロー
リボン・ランフェスタ
335-C地区(京都府・滋賀県・奈良県)
11月7日(日)、335-C地区(京都府・滋賀県・奈良県/佐々木由美子地区ガバナー)は、京都市左京区のイベントホール・みやこめっせで「イエローリボン・ランフェスタ」を開催した。地域社会における認識向上や啓発活動を通じて前向きな変化をもたらすアドボカシー(*注)事業の一つで、補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)を必要とする人々が安全に暮らせる社会を目指す「イエローリボン・ラン」活動として実施したもの。八複合地区GSTコーディネーター会議で、330、335複合地区がアドボカシーによる奉仕活動構築のモデル地区に指定されたのを受けて、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)の地区およびクラブシェアリング交付金を活用し、(公財)関西盲導犬協会、(社福)日本介助犬協会、(公社)日本聴導犬推進協会、川村義肢株式会社、(一社)イエローリボン・ラン協会の協力を得て335-C地区が主催した。
当日は各協力団体が会場内にブースを設置して、パネルや写真で補助犬の活動を紹介。中央のステージではPR犬による訓練のデモンストレーションや、義肢制作に当たっての苦労など体験談の発表が行われた。また、式典では佐々木地区ガバナーのあいさつの後、リハビリテーション科医師である高柳友子日本介助犬協会専務理事、川村義肢株式会社の川村慶社長、盲導犬、聴導犬、介助犬ユーザーの5人による座談会「イエローリボン・ランフェスタ・トークショー」を開き、それぞれの視点で補助犬について語り合っていただいた。これらの行事を通じて、参加した市民の皆さんに補助犬に対する理解を深めてもらうことが出来た。
特別な訓練を受けたPR犬によるデモンストレーションは、我々ライオンズクラブのメンバーにとっても驚きの連続であった。通りにくい狭い道に現れた障害物をユーザーに知らせて安全を確保する聡明な盲導犬、緊急時に見失った携帯を懸命に探してくれる介助犬、誤ってマナーモードに設定した携帯電話のバイブレーション音を聞いて素早くユーザーに知らせる聴導犬など、的確にそして献身的に働くその姿に感動を覚えた。また、川村義肢株式会社からは、身体の一部に障がいを持つことになったユーザーの声に真摯(しんし)に耳を傾け、その願いに応える最善な方法を見つけ出していく技術者の姿にも触れ、貴重な経験と学びの場となった。
コロナ禍の影響で外出を控える日々が続いたが、岡本康孝イエローリボン・ランフェスタ実行委員長を先頭にこの催しに向けて2年にわたり綿密に準備を進めてきた。開催当日の透き通るような秋晴れの空のごとくすがすがしい事業を達成出来てとてもうれしく思う。
2021.11更新(335-C地区GST委員長/中西俊泰)
*アドボカシー=社会的弱者の権利擁護やより良い社会づくりのための働き掛けや啓発、政策提言。