投稿リポート 東京五輪で使用された
聖火のトーチを寄贈

東京五輪で使用された聖火のトーチを寄贈

2021年7月23日から8月8日までの17日間、東京2020オリンピック競技大会が開催された。新型コロナウイルスの影響で1年延期になり無観客で開催されたこの大会では、聖火リレーも地域によっては中止、実施されても沿道での観覧は控える形で行われた。

四日市ライオンズクラブ(55人)が活動拠点としている四日市市でも体操のカナダ代表チームの合宿や聖火リレーが行われたが、残念ながら多くの市民はこれらを目にすることは出来なかった。しかしいくつかの種目で地元選手の活躍や金メダル獲得もあり、大会自体は大変盛り上がった。

この盛り上がりを受け、当クラブでオリンピックに関連する事業が出来ないか検討をしていた。そんな折、東京2020組織委員会から実際に聖火リレーで使用されたトーチを購入出来ることが分かった。そこでクラブで購入し、四日市市に寄贈することにした。

市内の小学校が開催したオンライン集会で、校長が子どもたちにトーチを紹介した

購入したトーチの活用方法は、四日市市、市教育委員会と相談して決めた。まずは市内の小学校で児童に直接見てもらう機会を設け、教員がトーチを使ってリレーを行ったり、子どもたちがオリンピックについて調べたりと、楽しく活用してもらった。10月27日に行われた贈呈式では森智広市長から「教育振興へ貢献した」として、感謝状をいただいた。

トーチは、聖火リレーを見に行かれなかった多くの市民に見てもらえればとの思いで、開催中止となった「三重とこわか国体」の会場として予定されていた四日市市総合体育館で常設展示する。オリンピックの聖火リレーが地元でも行われたことを多くの人に感じていただき、そのレガシーとして地域の皆様の心に残るものとなればと思っている。

コロナ禍ではあるが、当クラブとして、今後も息の長い地域社会貢献活動を継続していきたい。

2021.11更新(会長/髙井大輔)