投稿リポート 37回目となる
少年野球大会を開催

37回目となる少年野球大会を開催

7月24~31日の8日間にわたり、ライオンズクラブ旗争奪長岡市少年野球大会が開催された。会場は長岡市悠久山野球場と長岡ニュータウン運動公園で、今回が37回目となる。主催は長岡市内を拠点に活動する長岡ライオンズクラブ(金子賢司会長/41人)、長岡悠久ライオンズクラブ(酒井正春会長/73人)、長岡蒼柴ライオンズクラブ(野本圭一会長/125人)、長岡柏ライオンズクラブ(谷内田隆一会長/80人)、長岡長生ライオンズクラブ(反町隆行会長/84人)で、長岡市と長岡市教育委員会が共催している。今回は市内44小学校の野球チーム(A大会28チーム437人、B大会8チーム103人、計540人)が出場した。

2020年はコロナの影響で中止となり、今大会の開催も危ぶまれたが、反町大会会長(長岡長生ライオンズクラブ会長)が「子どもたちに一つでも多くの経験をしてもらい、それを通して強い体と心を育む機会を得てもらいたい。6年生は小学生最後の年。コロナ対策と熱中症対策、子どもたちと来場者の安全を第一に考えながら開催しよう」と強い思いを持って臨んだ。こうして主管の長岡市野球連盟、保護者、関係者の理解と協力を得ながらJSBB(公益財団法人全日本軟式野球連盟)感染予防対策ガイドラインを基に感染症防止対策を行い、大会を開催した。

昨年から長岡市内のほぼ全てのイベントで開会式は行われていない。今回も開会式については意見が分かれたが、主役である子どもたちがどう思っているかが重要だと考え、各チームに「試合のみで実施」か「開会式を含めて実施」かアンケートを取った。その結果、開会式に対して懸念する意見もあったものの、「開会式を行ってほしい」「子どもたちに普通の大会を経験させてあげたい」という意見が多くを占めたため、開催することにした。式への参加・不参加の判断は各チームに任せたところ、3チームが試合のみの参加を選んだが、33チームが開会式から参加した。

炎天下でマスクを着用しての開会式。熱中症対策のため、短縮して行う必要がある。そこで入場行進を変更し、来賓祝辞はプログラム掲載のみ。試合上の注意は抽選会であらかじめ伝えた。これにより例年は1時間かかっていた開会式が30分で終わり、スムーズに試合に入ることが出来た。変則的な形ではあるが、子どもたちに通常の大会の雰囲気を少しは味わってもらえたのではないかと思う。

この大会がスタートした1984年と現在では少年野球を取り巻く環境は大きく変わっている。何しろ今は野球をする子どもが少ないのだ。昔は家族でプロ野球中継を見て一喜一憂しながら活躍する選手に憧れたものだが、少子化とスポーツの多様化で少年野球の競技人口は減り続けている。もちろん野球でなくても構わない。だが、何かに打ち込み学ぶことで、その競技の奥深さ、面白さを感じられることを子どもたちに知ってほしい。

私が子どもたちに野球から学んでほしいと思っていることが四つある。
①感謝する
②あいさつする
③強い体と心を育てる
④たくさんの友人をつくる
勝敗だけにこだわるのではなく、これらのことを通して人間として成長してもらいたい。

試合では例年に負けない熱戦が繰り広げられた。子どもたちの真剣なまなざしと全力のプレーは、我々にとっても感銘を受けるものだ。今年もライオンズクラブに「Ⅼ字の誇り」を感じさせる大会となった。また、今大会終了後3週間が経過し、選手・保護者・関係者からコロナウィルス感染の連絡はなく、ホッとしている。

コロナ禍が収束して一日も早く日常が取り戻せますように。

2021.09更新(長岡長生ライオンズクラブ 少年野球実行委員長/髙野敏晴)