投稿リポート 島根県立大学献血サークル
"あかえんぴつくん"と協定

島根県立大学献血サークル”あかえんぴつくん”と協定

6月23日、出雲中央ライオンズクラブ(藤原靖司会長/56人)は島根県立大学出雲キャンパスの献血サークル「あかえんぴつくん」と、献血活動を主とした社会奉仕活動包括連携協定を結んだ。当日はクラブを代表して6人、大学からは学生生活部長、顧問、サークルの学生など10人が出席し、調印式が執り行われた。

調印式では、活動の第1弾として「あかえんぴつくん」とクラブで共同製作したトイレットペーパーを発表した。このトイレットペーパーは、学生が企画・デザインをしたもの。イラストを交えながら献血の必要性や骨髄ドナーの大切さと登録方法を分かりやすく説明したものが印刷されている。3000個製作したトイレットペーパーのうち1000個は同大学のトイレに設置して学生への啓発活動に使用し、2000個は他大学や高校などに寄贈する予定である。

「あかえんぴつくん」は2002年の発足以来19年間、献血や骨髄ドナー登録の普及啓発活動に取り組んできたサークルである。長年の地道な活動が県内の若年層の心を動かし、献血や骨髄バンクの登録率向上に大きく貢献している。全国の社会教育活動を対象にした2019年度「SYDボランティア奨励賞」で最高賞にあたる「文部科学大臣賞」や、2020年には島根県の「県民いきいき活動奨励賞」を受賞するなど、取り組みが高く評価されている。

当クラブは、コロナ禍が続き献血者の減少が止まらない状況の中、特に献血推進活動に力を注いでいる。しかし、一方ではマンネリ化してきた活動方法を変えていかなければと常々感じていた。

「あかえんぴつくん」を知った私たちは、学生の発想力やアイデアによって新しい活動が出来るのではと思い、今年4月から大学側との意見交換を数回にわたり実施し、お互いの思いが一致していることを確認して今回の連携協定に至った。連携により活動の輪を広げ、社会奉仕に関心を持つ人を少しでも増やすと共に青少年育成にもつなげていきたいと考えている。

当クラブの藤原会長は調印式で「若い人のアイデアと行動力で1+1が3にも4にもなり、更に社会や地域で役に立つことが出来る」と述べ、学生の献血サークル長からは「学生だけで出来ることには限界があるので、協定締結で活動の幅が広がると思う」と期待を込めた発言があった。

コロナの感染がいまだ収まらない中、サークルの学生と直接一緒に活動することは出来ない状況ではあるが、今後の活動についてオンラインで合同ミーティングを定期的に開催したり、SNSの活用やYouTube動画を製作し配信したりするなど新しい啓発活動を考えている。

最後にこの連携協定にご理解、ご尽力いただいた学長を始め大学関係者の皆様に心より感謝申し上げる。

2021.08更新(2020-2021年度保健環境委員長/古川篤)