投稿リポート
ライオンズクエストで
地域の教育をサポート
336-C地区1リジョン1ゾーン(広島県)
#青少年支援
336-C地区1リジョン1ゾーンは広島県福山市内の私立小中高5校でライオンズクエスト・ワークショップを開催してきた。もともと2013年から2年間はゾーン内のクラブが単独で公募型のライオンズクエスト・ワークショップを行っていた。そんな中、15年に市内の中学校から校内型ワークショップの開催希望が出てきた。地区青少年・ライオンズクエスト・LCIF委員会で検討し、市内の私立5校での開催を計画。1年目は単独クラブが開催したが、16年からゾーン合同事業として実施することになった。
昨年度は、新型コロナウイルスの影響で開催を中止したが、今年度は7月26日と27日に英数学館の多目的室で実施した。対象は幹事校の英数学館小学校・中学校・高等学校に加え、銀河学院(ぎんがの郷小学校・銀河学院中・高等学校)、近畿大学付属広島高等学校・中学校福山校の教員。コロナ対策をして、15人が参加した。
今回初めてパソコンやタブレットで電子化された教材を使用して実施。全国的にICTの環境整備が進んでおり、英数学館でもPC・タブレットを使った授業が日常的に行われている背景から導入した。地域の複数の学校、異なる校種(小・中・高校)の教員が一堂に会してのワークショップ。ライオンズクエスト認定講師のファシリテーションの下、一人ひとりが考え、模擬授業を通して理解を深めた。
まさに今の学校で推進されている学習方法「主体的・対話的で深い学び」、いわゆるアクティブ・ラーニングによる研修が実施された。参加者の感想は下記の通りである。
(参加者の声)
・実用的で、教師としての質の高まりを感じられる研修だった。さまざまな場面で、今回の学びを生かしたい。
・自分を認めてほしいが認められず、不安・不満・不信を持っている生徒は少なからず存在する。自尊感情を高めていく方法を学べたように思う。
・「能力がある」と「出来る」は違うということ、我々は能力(潜在能力)を見抜くことも大切であるし、その能力をうまく活用出来るように伸ばすことの大切さを学んだ。
・「自信と自尊感情」のテーマでは、良い成績を取れていない生徒に向けて目標設定させ「見える化」して、自信につなげる活動が出来ると思った。
また、会場を提供いただいた英数学館小学校の吉光英雄副校長からは「参加者一人ひとりの能力の高さや、自己表現力のすばらしさに感動した。研修内容の質や、講師の指導力の高さが研修の基盤となっていると感じた。今後とも、この有意義で、教育現場ですぐに役立つ研修を継続していってほしい。近隣の私立学校教諭が共に研修する機会が少ないので、来年の開催が楽しみである。本校では今回参加した教員を講師として、職員全体研修の場で成果を披露させていく。ワークショップハンドブックについても、本校の研修に生かしていきたい」と感想をいただいた。
ワークショップを主催した当ゾーンの西村啓二ゾーン・チェアパーソンは「ライオンズクエスト普及活動は、子どもたちの命と未来を守り育てる活動。青少年育成活動の一環として、地域の教育の充実をサポートする意義あるものと改めて実感した。地域の学校・教員の皆さんに求められる限り、この活動を継続していきたい」と決意を新たにしていた。
2021.08更新(地区GLT・会則・IT・MC・ライオンズ情報委員/織田誠爾)