投稿リポート 困窮するミャンマーの
孤児院への支援

困窮するミャンマーの孤児院への支援

福岡ライオンズクラブ(劉玲会長/37人)は2006年からミャンマー連邦共和国(以下、ミャンマー)に対する支援活動を続けている。ヤンゴン市内の貧困地区にある孤児院への食料支援、教育支援の他、学校建設支援など、さまざまな活動を通じて恵まれない子どもたちの支援を続けてきた。18年には7年越しの努力の末にミャンマー初のヤンゴン ライオンズクラブの結成を実現。共に恵まれない子どもたちへの支援に取り組んできた。

ミャンマーでは今年2月に国軍がクーデターを起こし、市民による抗議のデモ活動に対する取り締まりの中で多数の死傷者が出るなど混乱を極めている。我々福岡ライオンズクラブが支援を続けてきた孤児院などの施設でも日常生活に困難をきたしており、近隣にある同様の施設が焼き払われたり、関係者が連行されたりといった深刻な報告が現地から届いている。更に6月末頃からは、新型コロナウイルスの感染が急激に広がり、窮状は深まるばかりだ。

2018年8月に開催されたヤンゴン ライオンズクラブの認証状伝達式(チャーター・ナイト)

当クラブではこの混乱で存続が危ぶまれている孤児院などが当面の活動を続けられるよう、更なる支援を行うことを決めた。しかし、我々の力だけでは限りがある。そこで、クラウドファンディングを利用して広く支援を呼びかけることとし、社会の課題解決に特化したプラットフォーム「GoodMorning」に、100万円を目標金額とするミャンマーの孤児院支援プロジェクトを立ち上げた。

このプロジェクトはヤンゴン ライオンズクラブと共同で実施し、当クラブがクラウドファンディングに関する全体の管理を行い、ヤンゴン ライオンズクラブとその関係者が現地での食料支援や日用品支援、紛争によって壊滅的になった建築物などの復旧支援などを実施する。支援の対象は、これまで当クラブが支援してきたヤンゴン市内の孤児院を優先し、支援金額が増えるごとに対象となる孤児院を増やしていきたいと考えている。

クラウドファンディングは7月末で終了するが、その後も多方面に協力を呼びかけて、ミャンマーの子どもたちのために力を尽くしていく予定だ。これまでの支援活動については、福岡ライオンズクラブ・ウェブサイトで紹介している。当クラブのミャンマー支援に関する問い合わせは、クラブ事務局(Eメール:info@fukuoka-host-lionsclub.org)へお寄せいただきたい。

2021.07更新(会計/岡田幸治)