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「奉仕を通じてつながる」をテーマに25日に始まったバーチャル国際大会。27日のメインステージでは、8時（日本時間22時）から第1総会（開会式）、18時30分（同28日8時30分）からは「財団の経験」が行われた。開会式はアメリカ･イリノイ州オークブルックにある国際本部（HQ）のロビーに設けられた「スタジオHQ」にいるホスト2人が進行役を務めた。

●第1総会（開会式）
開会式はライオンズの国と地域の国旗式でスタート。ジュンヨル・チョイ国際会長がスピーチとビデオ映像でこの2年間を振り返り、2020-21年度国際平和ポスター・コンテストと同作文コンテストの大賞受賞者を紹介、更に世界中のライオンズによる奉仕のストーリーの数々を見応えのあるビデオで共有した。

104年にわたる国際協会の歴史上初めて国際会長職を2期務めたジュンヨル・チョイ国際会長は、コロナ禍による困難の中で、新たな方法を見出して多様な奉仕活動を続けた世界中のライオンズに称賛の言葉を贈った。また2020-21年度の1年間については、1700以上のスペシャルティクラブ結成、3600万ドルのLCIF交付金でライオンズの奉仕を支援、新型コロナウイルス感染症救援に500万ドル以上を投じ打撃を受けた地域での対策を支援、LCIFキャンペーン100での2億ドル以上の寄付獲得を成果に挙げた。退任を2日後に控えたチョイ国際会長は、世界のライオンズに向けて次のメッセージを送った。

「世界は暗闇に閉ざされることもあれば、光が降り注ぐこともあります。苦難に見舞われても、希望は手の届く所にあります。皆さんは世界の光となってください。行く先々に希望をもたらしてください。それがライオンズの仕事であり、だからこそライオンズクラブは世界にとって重要な存在なのです」

国際平和ポスター・コンテストで大賞を受賞した中国・大連のユエ・チェンさんは受賞の喜びとポスターに込めた平和への思いを語り、作文コンテストの大賞受賞者となったオーストラリア・ブリスベンのジョシュア・ウッドさんは受賞作の一部を朗読。奉仕のストーリーは、パティ・ヒル国際第2副会長のプレゼンテーションの後にビデオが流され、アメリカ・フロリダ州のフードバンクや眼科ケアの支援、ケニア・ナイロビでの小学校支援、ウルグアイ・モンテネグロのレオクラブによる地域の子ども支援、インド・コルカタの糖尿病教育の活動などが紹介された。日本からは、東京ウィル ライオンズクラブによるヘア・ドネーションを通じた小児がん患者支援が取り上げられた。

第1総会の中で流された、コンテスト大賞受賞者のコメントや奉仕のストーリーのビデオは、国際協会公式Youtubeチャンネルで視聴出来る。

●財団の経験

グドラン・イングバドターLCIF理事長がプレゼンターを務めるこの催しでは、LCIFの支援で実現した世界各地の奉仕のストーリーを伝え、寄付を通じて顕著な貢献をしたメンバーやクラブ、地区を称えた。音楽やサーカスのエンターテインメントを交えながら、LCIFへの寄付を呼びかける資金調達イベントでもある。

イングバドターLCIF理事長は世界各地で目にしたLCIFの成果を語る中で日本訪問について触れ、日本のライオンズのスペシャルオリンピックス支援と、LCIFへの貢献について語った。

LCIFの奉仕のストーリーは、LCIFウェブサイト「ストーリー・オブ・プライド」でも紹介されている。

バーチャル国際大会内もあるキャンペーン100の会場では、LCIF寄付者が顕彰されている。

●各種セミナー
27日は「キャンペーン100：目標達成のためのファンドレイズ術」、「効果的なクラブ訪問に向けて準備を」、「レオクラブ・プログラム最新情報」、「スペシャルティクラブ ～コーディネーターと奉仕～」の四つのセミナーが行われた。「キャンペーン100：目標達成のためのファンドレイズ術」では、日本ライオンズが支援したケニア･ナイロビの学校改築事業が取り上げられた。

●展示ホール
国際本部の中でも日本の地区やクラブとかかわりが深いのが、地区及びクラブ行政部の太平洋アジア課だ。この部は12の公式言語の翻訳・通訳や、世界中の地区とクラブの運営をサポートし、その中で日本と韓国、中国語圏を担当しているのが太平洋アジア課。地区及びクラブ行政部ブースの「動画コレクション」には、地区ガバナーやゾーン・チェアパーソン、クラブ役員向けのプレゼンテーションの他、太平洋アジア課の紹介ビデオがあり、ベ・ジンヒー課長とスタッフ8人が自己紹介をしている。常日頃、日本のライオンズをサポートしている日本語コーディネーターの裕子（ひろこ）ライスさん、日本語通訳と翻訳を担当する大塚尚さんが日本語であいさつしている。

2021.06更新（取材／河村智子）

▼LCICon2021 3日目ハイライト（国際協会Youtubeチャンネルから）