投稿リポート てんかんセンターの
花壇整備に汗!!

てんかんセンターの花壇整備に汗!!

静岡市の郊外にある国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センターは、全国から入院、通院の患者さんや介護者が訪れる日本で有数の規模と設備を備えた専門病院だ。

「てんかん」の罹患(りかん)者数は100人に1人。意外に身近な病であることを知らない人が多い。また、当事者によって症状も違うため、周囲の理解を得難いばかりか誤解も少なくない。

皆さんは世界的なてんかん啓発活動「パープルデー」をご存じだろうか。これは毎年3月26日にてんかんを持つ人への応援の気持ちを込めて紫色のものを身に着ける活動だ。カナダに住む1人の女の子が始めたこのキャンペーンは今や世界に広がり、90以上の国、団体が参加している。

毎年静岡庁舎をライトアップしている

静岡けやきライオンズクラブ(鳥巣誠一会長/29人)も、てんかんを持つ人を励ますこの活動に賛同している団体の一つだ。クラブが「てんかん啓発」事業に乗り出して6年になる。毎年パープルデーには静岡庁舎本館あおい塔をラベンダー色にライトアップ。クラブ・メンバーは紫のバンダナを身に着けて市街のイベントでラベンダーの苗を市民に配布するなど、行政や病院と連携して市民にてんかんへの理解を広める活動を続けている。

この啓発事業の一環として当クラブが毎年実施しているのが、静岡てんかん・神経医療センターの花壇の整備だ。今年も5月9日に実施した。初夏の陽気の下、ラベンダー、ブルーサルビア、ユーフォルビア、アメジストセージ、オリーブなど200株を植栽。コロナ禍で行動が制限される中で、来院する方々の心の癒やしになるよう願いを込めて行った。2時間半ほどかけて作業をしたところ、通りがかりの親子が「うわーきれい!」と声をかけてくれるなど、見違えるようにきれいになった。

クラブでは今後も啓発活動を続けていく。インターネットライブ配信などで世界各国のパープルデーとつないでいくことも考えており、思いは膨らむばかりである。

2021.06更新(広報・渉外委員長/榎戸真弓)