投稿リポート スポーツのチカラを信じて
講演会を開催

スポーツのチカラを信じて 講演会を開催

長岡長生ライオンズクラブ(加藤尚登会長/87人)は今年度、クラブ結成30周年を迎えた。これを記念して「スポーツのチカラで明るい未来」と題し、スポーツを通じて長岡市民に明るいニュースと元気を届けることを目的とした講演会を企画。4月10日(土)、ホテルニューオータニ長岡を会場に、2000年シドニー・オリンピックの競泳100m背泳ぎで銀メダルを獲得した長岡市出身の中村真衣さん、1998年長野オリンピックのスキーノルディック複合日本代表の荻原次晴さん、2012年ロンドン・オリンピックの柔道女子78kg超級日本代表の杉本美香さんをパネラーに迎えて開催した。

コロナ禍の中、いかに安全に講演会を開催するかが最重要課題だった。参加者254人の多くは60歳以上。実行委員会は感染症予防対策についてホテル側と何度も協議を重ねた。通常の対策であるマスク着用、検温、手指消毒、席を空けてソーシャルディスタンスを確保、会場の消毒の他、参加資格を県内在住者に限定、全来場者の連絡先を控え、会場のドアを常時開放し、出来る限り人と人との接触を抑えるよう工夫した。リハーサルで浮き上がった来場者の動線確保などの問題点は、本番前に改善。ホテル側も細心の注意を払ってくれたことで、公共施設よりも安心して開催することが出来た。講演会開催から2週間が経過した現在になっても、来場者の感染報告が無いことに安堵(あんど)している。関係者各位には心から感謝申し上げる。

パネラーによるトークセッションでは、「スポーツを通じて学んだこと」「オリンピックでメダルを取るという夢や目標をいつ抱いたか」「2020東京オリ・パラを10倍楽しむ方法」などが語られた。荻原次晴さんは、軽快なトークで会場を湧かせてくれた。杉本美香さんは現在はコーチの立場から、金メダルを取ることの難しさや選手の重圧を、中村真衣さんはシドニーオリンピックでの地元の応援を振り返った他、同日(4月10日)に東京アクアティクスセンターで行われたオリンピック代表選考会(競泳日本選手権)での注目選手についても話してくれた。当クラブ・メンバーは、同ホテル内に設けた別室のサテライト会場で聴講した。

全国的にさまざまなスポーツ・イベントが中止・延期となり、人々の交流や消費の低迷を招き、地域経済に大きな打撃を与えている。長岡市は東京オリンピックに向けてオーストラリア競泳チームの事前キャンプ地となっていたが、これも中止となった。

新型コロナの収束にはまだ時間を要しそうだ。自粛生活が続く中で、日常的に体を動かすことで健康な体を保ち、免疫機能を高めてアフター・コロナ時代を迎えるためにも、スポーツの役割は非常に大きい。市民の健康で充実した生活と、スポーツによる町づくりの実現を目指して、長岡長生ライオンズクラブは市民スポーツを応援している。
 
2021.05更新(30周年実行委員長/髙橋正明)