投稿リポート LCIF交付金を活用し
"希望の鐘"の案内板設置

LCIF交付金を活用し”希望の鐘”の案内板設置

飯岡ライオンズクラブ(35人)は2018年2月、クラブ結成50周年の記念事業として、またライオンズクラブ国際協会創設100周年を記念して、飯岡刑部(ぎょうぶ)岬の上永井公園にモニュメント「希望の鐘」を設置した。高さ約3mのステンレスの柱に、黄金色の鐘を下げたものだ。設置場所の刑部岬は、太平洋海岸線に連なる海食崖が国の名勝及び天然記念物に指定されている屏風ケ浦の南端にある。高さ65mの切り立った岬からの眺望はすばらしく、片側に日本最大級の砂浜・九十九里浜を望み、もう一方は壮大な屏風ケ浦を一望出来、「日本の夕陽百選」などにも選定されている。

しかし2011年の東日本大震災では、岬に避難した多くの人たちがこの場所から、大津波が町をのみ込んでいく様子を見ることになった。だから当クラブの希望の鐘の建設には、地域の新たな観光名所になってほしいという思いと共に、津波による大きな被害を受けた当地域の復興のシンボルとなってほしいという願いが込められている。鐘が建設されてからこれまでには、カップルや家族連れなど大勢の人々がここを訪れ、美しい景色を楽しみ、また震災に思いをはせながら鐘を鳴らしてきた。

東日本大震災から10年の節目となる今期、飯岡ライオンズクラブは地域の内外に更なる情報発信をしていくために、希望の鐘推進委員会を立ち上げた。その活動の一環として希望の鐘推進活動掲示板設置事業を進め、5月5日に案内板の設置を完了させた。事業資金には、LCIF地区及びクラブシエアリング交付金を活用した。

案内板を設置したことでより多くの人が希望の鐘を訪れ、鐘に込められた思いも含めて周知が図られ、地域の復興と発展につながることを願っている。

2021.05更新(会長/守部幸一)