投稿リポート
コロナ収束を願うイベント
Wish for snow
青森県・むつライオンズクラブ
#人道支援
むつライオンズクラブ(62人)は2月23日、コロナ収束を願うイベント「Wish for snow ~雪に願いを~」を実施した。
新型コロナウイルスの流行は、感染者の少ない我が地域でもその影響が長引いており、当初計画されていた活動を十分に実施出来ない状況が続いている。しかしそうした中でも何か出来ることはないかと思案していたところ、折からの大雪で自社の駐車場に積まれた排雪の山を見て、ある会員がひらめいた。
「この雪を使って何かやろうよ」
かくして、この事業はスタートした。
雪を使ってのイベントの実施を決めたが、年間計画にはなかったものであり、全てをゼロから進めていった。そしてそれは雪が溶けていく時間との戦いでもあった。2月とはいえ、天気の良い日はかなりの勢いで溶ける。アイデアはたくさん出るが、それらを全て盛り込むことは不可能だ。実施可能な内容にするためにカンカンガクガクの議論が繰り広げられるが、その間にもどんどん雪は溶けていく。
そんなこんなで準備作業に入った。縦13m、横8m、高さ1.5m程の雪のステージを作り、発光して色が変化するバルーンをステージ上と側面に設置し、神棚を設けた。ステージ作りには重機を運転出来る友人たち、バルーンの用意と設置にはAOMORIバルーン集団ねじりんごの澤尻淳子さん、神棚の設置には地元むつ市にある田名部神社の小笠原佐禰宜など、会員以外からも多くの協力を頂いて準備作業は進んでいった。
そして当日。SNSと口コミでイベントの告知をし、夕方の開始時刻には30人ほどの参加者親子が集まった。初めに、新型コロナの収束を小笠原禰宜に祈祷していただき、会長を始め参加会員がお祈りをした。その後、日没に合わせてバルーンを点灯。七色に輝くイルミネーションの中を、バルーンランタンを手にした子どもたちがステージに上がり、参加者全員で新型コロナの収束を願った。
イベントの参加者からは、「コロナであらゆるイベントが中止になり、外出の機会が減ってしまった。子どもたちはずっと家の中に居なければならなくて、ストレスがたまっている。子どもが集まれるこうしたイベントはとてもありがたい」という感想を頂いた。更にバルーンを握って笑顔ではしゃぐ子どもたちの姿が、このイベントを開催して良かったという思いをより強いものにしてくれた。
コロナの影響が完全になくなるまでには、まだしばらく時間がかかりそうだ。皆で知恵を出し合い、工夫を凝らし、コロナ禍の中での活動を模索し、社会奉仕に精進していきたい。
2021.04更新(会長/紺野健治)