投稿リポート 子どもたちを犯罪から守る
4クラブ合同事業

子どもたちを犯罪から守る4クラブ合同事業

福井中央ライオンズクラブ(竹下英二郎会長/107人)と、同クラブのスポンサーで結成された福井葵ライオンズクラブ(121人)、福井九頭竜ライオンズクラブ(寺井峰夫会長/61人)、福井フェニックス ライオンズクラブ(一ツ矢法利会長/50人)は、共に福井商工会議所内に事務局を構えている。この4クラブの合同事業として、子どもたちを犯罪から守るために防犯標語「イカのおすし」が描かれた啓発ポスター500枚とパンフレット2000枚を作製し、2月16日(火)に福井市及び福井市教育委員会へ贈呈した。「イカのおすし」とは、子どもたちが安全に登下校するための次の五つの約束の語呂合わせだ。

 (知らない人にはついて)「いか」ない
 (声を掛けられても車には)「の」らない
 (知らない人に連れていかれそうになったら)「お」おごえをだす
 (声をかけられたり追いかけられたりしたら)「す」ぐににげる
 (怖いことに遭ったり見たりしたら、すぐに大人に)「し」らせる

新型コロナウイルス感染症が世界中のライオンズクラブの活動に影響を与えている。そうした中で、健康と安全を最優先に考えた上で、「この時期だからこそ、何が出来るか? 今出来ることはないだろうか?」と、メンバーが皆で知恵を出し合いたどり着いたのがこの事業だ。4クラブの会長が中心となって声をかけ合い、奉仕の輪を広げていった。

各クラブの例会では、福井県安全環境部県民安全課、福井警察署、福井南警察署の方を招き、講話や説明をしていただいて、会員の意識向上に努めた。「協働」という言葉の通り、県や市、警察各所の協力を得て、最初は点からスタートした事業が線で結ばれていった。県民安全課からは「ドライブレコーダー搭載中」と「子どもの安全見守り中」と書かれたマグネット・ステッカー1100枚を受託し、1087台の車に貼り付けてもらった。

このマグネット・ステッカーや、啓発ポスターとパンフレットについては、事前にクラブ・メンバーに対してアンケートを実施し必要枚数を把握していたため、迅速に無駄なく配布し有効に活用することが出来た。ポスターは福井市内の小中学校や、警察署、交番、公民館、企業などに掲示してもらっている。

最近、小・中学生が下校時間帯に見知らぬ人から声をかけられる事案が多発していると聞いた。我々の見守りステッカーを貼った1087台の車両が犯罪の抑止力となり、またもしもの時には警察と連携し迅速に対応するための一助となることを願う。併せてクラブ・メンバーたちはそれぞれの会社でも交通安全、安全運転に対する協力を求め、ドライブレコーダー搭載の推進に努めている。

今回の合同事業の背景には、町内会等が子どもたちの登下校時に行っている見守り隊の人手不足を補う意味合いもあった。今回、見守りステッカーを貼ってくれた車両には、春の交通安全週間終了後も継続し、日常生活の中で見守り活動に協力していただければと思う。この奉仕活動の輪を広げ、ライオンズクラブと地域が一体となって地域の宝である子どもたちを守る活動を継続していきたい。
 
2021.03更新(福井葵ライオンズクラブ会長/西村友一)