投稿リポート
病気と闘う子どもたちに
癒やしを
兵庫県・神戸須磨ライオンズクラブ
#青少年支援
神戸須磨ライオンズクラブ(葛西利延会長/44人)は1963年に誕生。2011年には神戸須磨、神戸舞子、神戸一の谷の三つのライオンズクラブが合併して現在の神戸須磨ライオンズクラブとなり、今期で10周年を迎えた。この節目の年に今出来る奉仕事業として、葛西会長が掲げる「変化への対応」のテーマの下、2月9日に兵庫県立こども病院へ「スヌーズレン用品」を贈呈した。同病院では子どもたちが小児がんなどの病気と闘っているが、最近は新型コロナウイルス感染症の影響で保護者ともなかなか会うことが出来ずにいる。そうした状況にあって病院と相談し、LCIFの地区及びクラブシェアリング交付金を使用して実施したものである。
スヌーズレン(Snoezelen)とは、「くんくん匂いを嗅ぐ(オランダ語でsnuffelen)」と「うとうと居眠りをする(doezelen)」を組み合わせた造語。70年代半ばにオランダの重度知的障害者施設において五感を刺激するレクリエーションとして始まり、80年代以降、障害のある子どもの教育や福祉、認知症患者の介護、心理的治療、あるいは健常児の保育など、さまざまな分野で応用されるようになった。
スヌーズレンは光や音などを用いて五感を適度に刺激し、リラックス効果と活性的な効果の両方を得ることが出来る。子どもたちが自ら好きな道具を選んで遊ぶことにより、その楽しさを基盤に「心身の緊張がほぐれる」「穏やかになる」「コミュニケーションがとりやすくなる」などの療法的効果が得られると報告されている。水の流れや水の中を上っていく泡、ミラーボールやプラネタリウムのように緩やかに動く光、輝く光ファイバーといった幻想的な環境の中に身を置くことで、交感神経と副交感神経のバランスが整う。
コロナ禍の中、親元から離れて入院生活を送る子どもたちを少しでも癒やし、病気の改善につなげることが出来ればと願っている。
2021.02更新(奉仕委員長/岡本昭德)