投稿リポート 堀川と堀川通りを美しく
早朝清掃活動

堀川と堀川通りを美しく 早朝清掃活動

京都堀川ライオンズクラブ(森川祐次会長/84人)は35年以上にわたり、「堀川と堀川通りを美しくする会」を支援している。同会は、当クラブが堀川通りに面する23学区と堀川商店街協同組合に呼び掛け、1985年4月に発足したもの。以来ずっと、堀川と堀川通り周辺の美化活動及び河川環境向上のための啓発活動を続けている。

堀川通りは、京都市のほぼ真ん中を南北に走る大通りだ。通り沿いには二条城、西本願寺という二つの世界遺産がある。しかし道の名前の由来でもある堀川の河川は第二次世界大戦後、下水道整備などにより水流はほぼ消滅、コンクリートで埋め立てられてしまった。地元市民でもあるクラブ・メンバーはこの状況を憂い、「堀川にせせらぎを取り戻そう」と声を上げた。これをきっかけに当該団体と一丸となって自治体に働き掛け、実現に向けて取り組んだ。その結果、09年3月に堀川の水辺の環境整備が完成することとなり、清流が通水され、見事に復活を遂げたのである。その後、堀川の周辺には遊歩道やベンチも設置され、今では地域住民の憩いの場となっている。

2011年の堀川桜まつり

以来、毎年「堀川桜まつり」や「京の七夕」など、地域の町づくりと活性化に貢献してきたが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりこれらの行事は全て中止となってしまった。会の発足当初から続けてきた毎奇数月第3日曜日早朝に行われる堀川沿線の一斉清掃活動も、緊急事態宣言の発出により一時は中止となった。しかし20年7月には再開。21年1月17日(日)も、まだ薄暗い午前6時半頃からメンバーが集まり始め、早朝7時前には全員集合、堀川二条橋周辺を掃除した。感染対策としてマスク及び手袋を着用し、皆黙々と掃除に励んでいた。

コロナ禍において人と人との接触が避けられ、人と地域との絆やつながりも途絶えがちだが、「withコロナ」の新しい様式を模索しながら、今後も地域に寄り添った奉仕活動を続けていきたい。
 
2021.02更新(MC・IT委員長/青倉一人)