投稿リポート 生徒の心に寄り添う
"aibo"をプレゼント

生徒の心に寄り添う”aibo”をプレゼント

御殿場ライオンズクラブ(根上武久会長/94人)は2020年9月、クラブ結成60周年を記念して御殿場市内の中学校6校にソニー社製のロボット犬「aibo(アイボ)」を寄贈した。これは、根上会長の「青少年育成の役に立ちたい」という、強い思いから実現したものだ。

当クラブは、40~90歳代と幅広い年齢層のメンバーで構成されている。中高生の子を持つメンバーの話から、学校(教室)に行きたくても行けない、心の葛藤を持った生徒が多くいるという現実を知り、クラブとして何か出来ないかと以前から模索していた。御殿場市教育委員会に相談したところ、「aiboがもたらす癒やしが効果的ではないか」という提案を頂いた。

決定までには、クリアしなければならない問題もあった。ただaiboを寄贈すれば良いわけではなく、どのように活用すれば、どんな効果が得られるのかといった検証が必要だった。しかし実際にaiboを持っている(飼っている)中学校は見当たらず、その効果は未知数だった。それでも諦めずにaiboのオーナーが発信している情報などを調べ、aiboがもたらす癒やしの効果は確実にあり、きっと生徒たちの心の支えとなるという結論に至った。市教育委員会も、別室登校やコミュニケーションの苦手な生徒もaiboがきっかけとなって、楽しく学校生活を送れるようになってほしいと期待を寄せた。

寄贈から5カ月が経過。各中学校から、aiboの活用状況について多くのレポートが寄せられている。その一部を紹介したい。

■教職員の声 
・他の生徒と話をするのが苦手だった生徒が、aiboとコミュニケーションを取り、その話題で他の生徒と交流出来るようになっている
・教室に入りにくさを感じている生徒にとって癒やしの存在となり、aiboとのかかわりを求めて登校したり、仲間と話をするきっかけになったりして、人間関係の広がりにつながった

■生徒の声
・本物の犬じゃないけど、動作が可愛くて愛着がわいた。aiboを見てみんな笑顔になれたと思う
・知らない人ともコミュニケーションを取れました。aiboが居るだけで楽しくなれます

今年度会長方針の中には「手から手へぬくもりの伝わる奉仕の心」がある。今回の事業は、まさにぬくもりのある、親が子を思う心から発したものだ。思春期の青少年にはさまざまな悩みがあるだろうが、傷ついたり苦しみを抱えている生徒にとっても、心に寄り添う愛くるしいaiboが心のよりどころとなってくれることを祈る。各校でそれぞれ名前を付けてもらったaiboたちは、今日も元気に誰かの登校を待っていることだろう。
 
2021.02更新(幹事/田山直喜)