投稿リポート 生活困窮世帯に
米1トンを支援

生活困窮世帯に米1トンを支援

新型コロナウイルス感染拡大防止のためなかなか十分な奉仕活動を行うことが出来ない中、東京練馬ライオンズクラブ(34人)は12月19日(土)、練馬区内の子ども食堂と母子生活支援施設に対する「1トンお米支援プロジェクト」を実施した。例年当クラブではひとり親家庭の親子を招待してバーベキューや川遊び、スイカ割りなどを楽しむ「ひとり親デイキャンプ」を実施しているが、今年はコロナの影響でこれを見送らざるを得なかった。そして今、コロナ禍により生活に困窮しているひとり親世帯や多子世帯が増加し、子ども食堂、フードバンク等の需要が高まっているが、食料の供給が十分ではないのが現状である。更に今年は米も野菜も豊作であるにもかかわらず、外食需要の低迷により値段が下落しており、困っている農家もある。こうした状況の中で何か社会貢献が出来ないかをクラブ・メンバー全員で検討し計画したのが、今回初めての実施となる「1トンお米支援プロジェクト」だ。

このプロジェクトのために当クラブは、茨城県の農家から米1トン、約500世帯分を、地元練馬のJA(農業協同組合)から野菜100袋、100世帯分を購入。併せて当クラブとつながりのある茨城県・古河ライオンズクラブの長塚威会長とメンバーの渡辺澄夫さんに手配してもらい、茨城県産の野菜45箱、45世帯分も調達した。急な依頼にもかかわらず快く対応してくれた古河ライオンズクラブの皆様に心から感謝申し上げる。

配布前日の18日(金)までにこれらの米と野菜、更に子どもたちへのプレゼントとしてお菓子の詰め合わせ100人分を用意した。当日は早朝からメンバー7人で3時間程掛け米を2kgずつ袋に分けて300袋を作り、菓子詰め合わせにはシールを貼った。午後からはメンバー9人で子ども食堂3カ所と母子生活支援施設の計4カ所にこれらを配布。4時間弱で終了した。運搬車両には3トンロングトラック1台、2トントラック1台、ハイエース等を使用した。

支援先からは、次のようなありがたいお礼の言葉を頂戴した。
「私たちの活動には300世帯の登録があり、8割がひとり親家庭です。多子世帯や障害のある方もいます。対象世帯は多くの区にまたがり、配達も実施しています。食料が足りなくなる中でこのような寄贈は大変ありがたいことです」
我々が提供した食料がコロナの影響を少しでも緩和し、子どもたちの食生活を豊かにすることにつながれば幸いだ。

当クラブ・メンバーからは、「例年のデイキャンプのように直接子どもたちと触れ合うことは出来ないが、子どもの命、暮らしを守る非常に有意義な活動であり、今後も続けたい」という声が上がっている。今回の内容をしっかりと振り返り、引き続き奉仕活動にまい進する所存である。
 
2021.01更新(会長/柴田幸保)