投稿リポート 疫病退散を願って
花火の打ち上げ

疫病退散を願って 花火の打ち上げ

上田城南ライオンズクラブ(78人)は10月23日(金)18時30分から上田市内の千曲川河川敷で、370発の花火を打ち上げた。新型コロナウイルス感染症を吹き飛ばし、医療従事者や市民に少しでも元気になって頂くことと、昨年の台風災害からの復興への願いを込めて実施した。6月に開催された前年度最終理事会にて、上田城南ライオンズクラブ・上田さくら支部(7人)の福澤祐樹支部会長からイベント実施の提案があった。今年度結成46周年目となる当クラブは、少年野球大会、地元小学校との清掃活動などの奉仕事業を行っており、比較的年齢層が若くフットワークも軽いクラブだ。
「新型コロナウイルス感染拡大で市の祭りやイベントが中止となる中、上田市を盛り上げるために何かイベントを開催したい。上田城南ライオンズクラブだけでなく他の奉仕団体にも声を掛けて何か出来ないか?」
と言う福澤支部会長に対し、田中俊彦前会長が「市民のために何とかやってみよう!」と決断。理事会で決定された。

クラブ結成45周年という節目に当たった前年度にはたくさんの記念事業の計画があり、上半期にはこれらを実施することが出来た。しかし下半期に入った今年1月からはコロナの猛威が顕著になり、クラブの奉仕活動は多大な影響を被ることになった。2月に実施予定だった334-E地区「日本・フィリピン合同医療奉仕活動」も、1年間掛けて全ての準備が整った段階で中止の決断を余儀なくされており、こうした状況からも、クラブ・メンバーには何らかの形で奉仕活動をしたいという気持ちが芽生えていた。

その後、花火打ち上げイベントの今年度実施が決定し、クラブ会長である私と福澤支部会長が、上田青年会議所(堀内和彦理事長)に協力を呼び掛け、合同で開催する運びとなった。同会議所と何回か打ち合わせを重ね、当クラブの理事会にも出席して頂き、花火打ち上げの準備を進めた。

当日は朝から降り続いた雨が午後にはやみ、無事に370発の打ち上げ花火が大輪の花を咲かせた。今回の花火では、私の会長スローガンでもある「『ライオンスマイル大作戦』~笑顔を奉仕しよう~」にちなみ、笑顔の形になるスマイル花火も打ち上げた。観覧者が集まることで「三密」になってしまうのを避けるため、打ち上げ場所などはどこにも告知していなかったが、たまたま通り掛かった高校生たちも足を止めて花火に見入っていた。新型コロナウイルスの早期収束と経済回復への祈りを込めたこの花火が、上田市民の皆様が少しでも明るく前向きに未来に向かうための一助となれば成功だったと考える。

共同開催となった上田青年会議所とは、これを機に同じ奉仕活動をする仲間として、これからも協力し合えればうれしく思う。ライオンズクラブを知って頂く良い機会にもなり、青年会議所卒業後に上田城南ライオンズクラブに入会して頂けるよう良い関係を築いていきたい。

上田城南ライオンズクラブには上田さくら支部がある他、長野大学Arasloレオクラブ(17人)をスポンサーしている。個々の活動に加え、互いの利点を生かした合同事業を通じて、今後も奉仕活動にまい進していきたい。

2020.11更新(会長/野村健太)