投稿リポート 香川大学留学生へ
新鮮な野菜を提供

香川大学留学生へ新鮮な野菜を提供

高松東ライオンズクラブ(三好東曜会長/36人)は、香川大学で学ぶ留学生が新型コロナウイルス感染症拡大の影響でアルバイトも無くなってしまい、経済的にも困っているという話を耳にした。そこですぐさま三好会長と共に香川大学へ出向き、彼らへの支援方法について学校側と相談した。

彼らに、日々の食材として野菜を提供する支援はまだどこも行っていないことが分かり、新鮮な季節の野菜を食べて心も身体も元気になってもらおうということになった。また今年は夏祭りやイベントの中止が相次いでいることから、少しでも日本の夏を感じてもらえればと、当クラブ・メンバーが浴衣や和装で野菜を届けることにした。

提供した野菜は、クラブ・メンバーである松田勝さんが代表を務める「さぬきポレポレ農園in香川県」で作られたもの。同農園では、さまざまな理由で不登校になっている人、社会に出ることが困難になっている人、発達障害などで苦しむ人たちが、仲間と共に野菜の栽培をする中で新しい自分づくりをし、学校や社会に復帰することを目指している。その野菜をクラブが購入した。

野菜をお渡しすると、留学生の皆さんはそれぞれとても喜んでくれた。ある台湾人留学生は、「台湾に帰れずバイトも無くなり、正直とっても不安な気持ちを抱えている。野菜を頂けることは本当にありがたい。おいしいレシピを調べて作っていきたい」と笑顔で話していた。香川大学の筧善行学長からは感謝状を頂いた。

野菜を寄付した時の様子は、テレビ4局の8番組とラジオの生放送番組でも紹介された。その他YAHOO!ニュース、新聞にも掲載頂き、それらを見た数社から香川大学や当クラブへ支援をしたいといった連絡もあり、メディアのおかげで更なる支援へとつながった。当クラブでは野菜を贈る支援活動を継続、次回は秋を予定している。

コロナの収束についてはまだまだ先が見えない今だからこそ、出来ることを見いだして少しでも喜んでもらえる支援をし、心豊かに暮らせる人が増えるようにと願いを込めて活動を続けていく。ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。

2020.08更新(YCE・国際交流・姉妹提携青少年委員会委員長/吉岡美穂)