投稿リポート 市内全児童養護施設へ
非接触型体温計を贈呈

市内全児童養護施設へ非接触型体温計を贈呈

名古屋ライオンズクラブ(正木健司会長/41人)は毎年秋に、青少年育成の一環としてフットサル大会を開催している。この度、同大会に参加している名古屋市内全ての児童養護施設である13施設に対して、非接触型の体温計を2台ずつ寄贈した。

現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策の徹底や、新たな医療施設の増加に伴い、発熱の有無のスクリーニングを衛生的かつ簡易に実施したいというニーズが高まっている。緊急事態宣言が解除され、学校や公共施設などが再開したため、こうしたニーズは更に広がっていくことが予想される。

そこで当クラブでは、当初検討していたマスクやフェイスシールドの寄贈を変更。児童の人数が多いために児童養護施設で体温計が不足しているとの話を受け、感染症の拡大防止対策だけでなく、いつ起こるか分からない災害時にも活用して頂けるように体温計を寄贈することにした。

今回寄贈した非接触型体温計は、直接肌に触れることなく約1秒で額の皮膚温度を測定、それを基に舌下体温に換算して表示する。多くの子どもの体温を短時間で測定出来、また非接触なので衛生的で測定ごとの消毒作業も不要だ。体温計は、子どもたちが安心して学校に通えるように朝夕や入退室時などに使われる予定だという。

集団生活の場である児童養護施設では、対策を怠れば集団感染のリスクは必ず高まる。水際でしっかり防ぐことが、子どもたちや職員、ご家族の不安を少しでも和らげることにつながる。施設には児童や職員だけでなく、外部からの訪問者の出入りも多い。検温という施設への入室基準を設けることで感染リスクを未然に防ぎ、通常業務の継続危機を回避出来るのだ。

6月19日、名古屋市名東区香町にある児童養護施設・若松寮で贈呈式を行い、名古屋市社会的養育施設協議会の平井誠敏会長へ体温計26台をお渡しした。平井会長からは、「体温計の寄贈は大変助かります。頂いたものは各児童養護施設へ配り、有効的に活用したいです」とのお言葉を頂いた。当クラブの正木会長も「役に立てて頂ければ幸いです」とあいさつした。

当クラブは今後も引き続き「将来を担う子どもたち一人ひとりの健康ですこやかな生活への貢献」の実現に向けて社会貢献出来るよう、真摯(しんし)に取り組んでいきたい。
 
2020.07更新(社会関係委員長/岡田治朗)