投稿リポート コロナ禍中の困窮家庭を
フードドライブで支援

コロナ禍中の困窮家庭を フードドライブで支援

松本中央ライオンズクラブ(青島千恵会長/38人)は4月11日(土)11:00~13:00、長野県松本合同庁舎エントランス広場でフードドライブを主催。長野県松本地域振興局、松本市、NPOホットライン信州・信州こども食堂ネットワーク(以下、ホットライン信州)が共催した。

新型コロナウイルスの感染拡大が心配される中だったが、ホットライン信州から、新型コロナの影響による休校で給食がなくなり、子ども食堂も閉鎖せざるを得ない状況の中、食費が膨らみ生活が困窮している世帯から食材の提供を求める相談が増えていると聞き、「こんな時だからこそライオンズとして出来る活動をしよう」という思いで実施に踏み切ったものだ。

感染予防に当たっては広い野外での開催はもとより、手指消毒液の確保、寄贈する物品を持ち寄る市民がなるべく短時間の滞在で済むように、氏名、連絡先、物品名、個数をあらかじめメモして担当者に渡すよう、事前に折り込みチラシや新聞で告知するなどの工夫を凝らした。協力したいという方からの問い合わせの電話や、当日来られないという方、遠方の方からは宅配便で届けたいというご連絡も頂き、多くの方の善意や関心の高さを実感した。

当日は約100の団体・個人から、米、みそ、ラーメン、菓子などの食品や、おもちゃ、衣類、生活必需品など合計3200点(800kg)の物品が集まった。これらの物品はホットライン信州に寄贈したり、当日受け取りに来た家族に提供するなど、即時に物資を必要としている子どものいる家庭の役に立つことが出来た。この日の活動は、市民タイムス、信濃毎日新聞に掲載され、ケーブルテレビであるテレビ松本ケーブルビジョンのニュースになるなどして注目を集めた。

松本中央ライオンズクラブでは2018年から数回にわたり、子ども食堂に必要な食材集めに協力するフードドライブを各所で実施。この活動を通して食品ロスを減らすと共に、子どもの健康や居場所づくりの手伝いをしてきた。今回は、新型コロナウイルス流行防止のためにさまざまなことが自粛される中、その影響に直撃されて切羽詰まった状況になっていた家庭に、「今」必要な物品を提供出来て良かったと思っている。今後も必要とされることを真剣に考え、活動を通して地域貢献、社会貢献をしていきたい。

2020.04更新(会員PR委員長/野尻克樹)