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台風19号被災地支援
アラートチームの連携
332-C地区(宮城県)
332-C地区(木川田明弘地区ガバナー)の各クラブは東日本大震災の際に全国のライオンズから寄せられた支援に感謝し、それ以降、出来るだけ恩返しをしたいと、各地で災害が起きる度に微力ながら支援活動を実施してきた。ところが、2019年秋に東日本の広範囲を直撃した台風19号の被害により、再び日本全国の皆様からご支援を頂くことになってしまった。
当地区では丸森ライオンズクラブから要請を受け、浸水被害が甚大だった丸森町に支援を集中することにした。石巻市などもかなりの範囲で浸水被害が発生したが、流通やライフラインに大きな影響が出ていないことから、現地のライオンズクラブが要請を控えていた経緯がある。
災害発生の直後から、アラート活動に熱心に取り組んでこられた青森ゼロ ライオンズクラブの木村知紀さんが被災地に足を運ばれ、全国のライオンズ・メンバーと連携して、丸森町ややはり被害の大きかった大郷町へ支援物資を届けてくださった。その時々に必要な物資を途切れなく被災地に届けて頂き、非常に感謝している。当地区の木川田地区ガバナーは、被災1週間後の最初の支援物資受け入れの時から現地で立ち会い、丸森ライオンズクラブのメンバーと意見交換や現地視察に当たった。
更にキャビネットとして受援体制を取るに当たり、副幹事である私に「災害対策担当」の任を追加。地区アラート委員会と共に働きやすい環境が整えられた。私は担当者として、ブルドーザーのように力強い木村さんと連絡を取り合い、丸森ライオンズクラブや大郷町へとつなぐと共に、地区ガバナーや執行部へ報告、連絡、相談しながら支援活動を進めることが出来た。
また当地区では、支援物資を保管するための倉庫は用意せず、物資は即座に必要な所へ届けるという方法を取った。在庫管理・仕分けの労力を省き、倉庫費用、倉庫からの運搬費用を掛けないこの手法は、東日本大震災時の経験から生み出されたものだ。
最後に、全国から被災地支援に集まってくださった皆さんに対し、心から感謝を申し上げたい。昨年11月初めの連休に丸森町での炊き出し及び大鍋の贈呈をしてくださった富山県・高岡アラート ライオンズクラブの皆さん。11月29日から3日間にわたり丸森町に集結してボランティアや避難所への炊き出しを行ってくださった、北は北海道から南は九州までのライオンズ・メンバーの皆さん。初動の緊急支援に続きボランティアに対する後方支援、避難所への夕食支援など、皆さんのすばらしい連携と結束を目の当たりにし、何より笑顔で活動される温かい気持ちに触れ、同じライオンズ・メンバーとして本当にありがたく、うれしく思った。皆さんの顔の見えるご支援は、被災地の人々への活力となり大きな励みになったと確信している。
2020.02更新(332-C地区副幹事・アラート担当/鈴木二三子)