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レオクラブ・イベント
“信州SDGsフェス”
334-E地区(長野県)
7月27日に長野駅東口公園で開催された信州SDGsフェスは「持続可能な社会について自ら考え、それを未来の世界を担う子供たちに知ってもらう」をテーマに、334-E地区(長野県/仁科良三地区ガバナー)内のレオクラブに所属する中高生が企画から運営まで全て自分たちで作り上げたイベントだ。
仁科地区ガバナーの基本方針の一つ「レオによる自主イベント開催」を受け、今回は長野日大学園レオクラブ(韓江原会長)がホストとなり、白紙の状態からスタートして約3カ月。国連の持続可能な開発目標「SDGs」に着目し、持続可能な社会のために各自が出来ることは何か、未来を担う子どもたちに関心を持ってもらうには何をどう伝えたら良いか。イベントの内容はもちろん、チラシの作成と近隣学校への配布、ラジオ・テレビでのPR、長野県PRキャラクター・アルクマの手配、当日に展示・販売する物品の発注まで、試行錯誤を重ねながら準備した。当日は四つのレオクラブのメンバーが運営に携わり、イベントの成功に向け一緒に活動した。
オープニングでは、長野日大学園レオクラブの宮下祐真さん、中沢瞭さんが司会となり、元気よく会場を盛り上げた。まずは各レオクラブ会長がステージに上がり、自クラブの紹介とイベントへの意気込みを語った。次に各ブースの代表者がその趣旨や楽しみ方を説明。どのレオも「こんにちは!」とハキハキと語り掛ける姿が印象的だった。
ブースはSDGs目標を基に、楽しく分かりやすく学べるよう工夫を凝らした次の八つ。
①障害を持った方の疑似体験:アイマスクや重りを装着し視覚障害や高齢者の身体的状況体験
②地球温暖化クイズ
③災害に備えよう:県内の過去の災害や、非常食、簡易トイレの展示など
④ペットボトルの風鈴づくり
⑤エシカル消費:フェアトレードや地産商品の販売・啓発。学校の文化祭で人気だった商品をセレクトし、仕入れも自分たちで
⑥回収ボランティア:保存食、絵本、ペットボトル・キャップを収集
⑦ペットボトル浄水法:ティッシュペーパーや小石を使ったろ過装置を紹介
⑧働く大人に学ぼう:さまざまな職業の大人から働きがいや働く意味などを聞く
各ブースでは小学生を中心に大人も興味深そうに立ち止まり、レオたちの話に耳を傾けていた。風鈴づくりや浄水法など体験型のブースでは、子どもたちが真剣に取り組みつつ、レオたちと笑い合う場面も見られ、終始和気あいあいとした雰囲気。レオたちは予想を上回る人出に驚きつつも、混み合ってくると「誰か説明に入れる?」など声を掛け合い協力しながら、訪れる人々に真摯に向き合った。全ブースでスタンプを集めると信州産のフルーツがもらえるスタンプラリーも大好評だった。
ステージではYCEのOB生と来日中のYCE生によるクイズや、ソプラノ歌手・松澤悠さんのコンサート、長野東高等学校合唱部の発表、清水まなぶさんのライブもあり、子どもも大人も一緒になって楽しむことが出来た。台風が接近中で風が強く、時折雨も当たりましたが、人出は途切れず大盛況のうちに閉幕。最後にステージに上がったレオたちの顔は、晴れ晴れとした達成感にあふれていた。
私は地区レオクラブ委員長として企画当初からオブザーバー参加してきた。今実感するのは、レオたちの驚くべき成長だ。企画内容は会議を重ねるごとに磨かれ、イベントの成功体験を通じて得た自信が、表情やインタビューでの受け答えの内容に表れていた。レオクラブ活動は、青少年に社会と関わり合いながら大きく成長する機会を提供出来る奉仕活動であると確信した。
2019.10更新(地区レオクラブ委員長/松本祐)