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災害時の後方支援を学ぶ
FWTフェスタ in東根・天童
332複合地区
8年前の東日本大震災では332複合地区(東北6県)の6準地区のうち、太平洋側の4地区で津波や原発事故による甚大な被害が発生し、今なお復興のための支援活動が続けられている。山形県特産のサクランボが最盛期を迎えた6月20、21日、332複合地区「第2回FWTフェスタin東根・天童」が開催された。昨年第1回を開催し、岩手県宮古市で大震災時の状況や復興支援を学んだことに引き続き、今年のテーマを「災害時のライオンズの後方支援を学ぶ」とした。
社会システムに深刻な被害を及ぼすような自然災害や人為的災害の発生時、救命救急期には自衛隊の災害支援活動が必須である。そこで、このフェスタの「研修の部I」では、陸上自衛隊神町駐屯地内に入って視察を行い、大災害時の対処実践を考えた。
続く「研修の部Ⅱ」では、山形県福祉協議会山形県ボランティア・市民活動振興センター長の横尾晃氏に「災害時我々は・・。求められる災害支援活動」と題した講演をして頂き、復旧期・復興期の災害ボランティア活動について学んだ。
更に、被災地の岩手県宮古市で子育てサポートセンターみやこを立ち上げた陸中宮古ライオンズクラブのメンバー、須賀原チエ子さんから「震災から学んだ支援の在り方、され方」と題する話を聞いた。LCIFの大きな支援を受けて開設された手創工房「輝きの和」の映像を交えながら、女性や母子に必要とされる継続的支援の実例を学び、須賀原さんからはLCIFに対する感謝の気持ちが語られた。
そして最後は、大震災で宮城県名取市閖上地区に暮らしていた家族全員を津波で亡くした自衛官の佐々木清和氏の講演。家族との悲しい対面など悲痛な体験から感じた命の大切さ、尊さについてお話し頂いた。世界中の災害で亡くなられた方々の冥福を祈ると共に、多発する大災害時に我々ライオンズに必要とされている支援や災害ボランティア活動について、理解を深めることが出来た。
今回のフェスタに参加した約100人のライオンズ・メンバーの男女比は同率であり、今後も男女が共同で知恵を出し合い、互いに好ましいと思えるライオンズの奉仕活動を学ぶ場を提供していきたいと考えている。FWTの組織が結成され、活動を始めて5年目を迎える。女性たちの奉仕活動を通して、今後も引き続き、女性の会員増強や指導力育成がますます高まってほしいと願っている。
2019.07更新(332複合地区FWTコーディネーター/伴和香子)