投稿リポート 卒業前の中学生と
お茶会を開催

卒業前の中学生とお茶会を開催

保内ライオンズクラブ(若松勲会長/21人)は3月13日、保内中学校の3年生84人を対象にお茶会を開催した。同校は1979年、宮内中学校、川之石中学校、磯津中学校の3校統合により新しく設立された学校だ。設立初年度から、保内地区の老人会茶道部の皆さんが生徒たちにお茶や礼儀作法を指導する「礼法室」が開設された。1998年からは当クラブが引き継ぎ、毎年3月、卒業を間近に控えた3年生を対象に礼儀作法とお茶の正式な頂き方を指導してる。

今年はライオンズ・メンバーの奥様方10人が指導に当たり、お茶を習っている高校生と社会人のお二人にも応援をお願いした。当日は8時45分から15時15分まで、28人ずつ3組に分かれて次の四つのコースを勉強した。
1コース:つくばいの使い方、にじり口の入り方、立居振舞、正座・お辞儀の仕方
2コース:主菓子の頂き方、茶碗の扱い方、拝見の仕方
3コース:膝行(しっこう)、膝退(しったい)、床の拝見、戸障子の開閉の仕方、道具等の受け方、渡し方、座布団の座り方、立ち方
4コース:各自お茶を立て自服する。抹茶の分量、湯の量、温度、茶筅の振り方等の実習、干菓子の頂き方

生徒たちは生まれて初めて指導を受けた基本動作を、一生懸命に習っていた。正式なお辞儀の方法を教えていない家庭も多いので、この機会に社会人としての常識をしっかり身に着けてもらえば、大きな財産になると思う。全員、抹茶を飲むのも初めてだったが、意外と苦くなくて美味しいと評判が良かったのが印象的だった。

たった2時間でお茶の作法を一通り教えるのは大変だが、貴重な経験が生徒たちのお役に経つことがあればうれしく思う。指導してくださった奥様方、長時間ほんとうにお疲れさまでした。
 
2019.04更新(木綱憲和)