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世界糖尿病デーに合わせ
糖尿病予防啓発セミナー
331-A地区(北海道・道央)
331-A地区(北海道・道央/荒川喜和地区ガバナー)では世界糖尿病デーに合わせ、2018年11月10日、会員向けに「GST&FWT合同 糖尿病予防啓発セミナー」を開催した。
当日は二部制で実施。第一部は、日本糖尿病学会認定専門医で、いとうひろし内科・糖尿病内科クリニック院長の伊藤博史先生に講演をして頂いた。伊藤先生は、世界の糖尿病人口が2040年には約6億4200万人に達することが予想され、日本でも約1000万人の「糖尿病が強く疑われる人」がおり、「糖尿病の可能性を否定出来ない人」も約1000万人で、合計では総人口の15%を超える約2000万人の糖尿病患者及び糖尿病予備群がいると推定されていること。男女共に高齢になればなるほど糖尿病になるリスクが高まり、人口の高齢化と共に糖尿病患者が増加していくことなどを指摘された。
糖尿病には痛みなどの自覚症状が少ないことから、疑いがありながらそのまま治療を受けないケースもあり、十分な予防と早期発見が重要だと感じた。また、糖尿病発症のメカニズムについてもイラストを使って分かりやすく説明してくださり、非常によく理解出来た。
第二部は、「見て楽しみ・食べて美味しい糖尿病予防食」をテーマに、札幌トラスト ライオンズクラブさっぽろ食と学びにワクワク支部の会員で、管理栄養士を目指す天使大学の学生たちが開発したレシピ紹介と試食タイム。
試食で出された「ゆる~く糖質OFF弁当」には、「糖質OFF」「食物繊維1/2日分」「塩分3g以下」の三つのこだわりがある。食べ方のポイントは「食べる順番は野菜→ごはんの順=糖質は急激に血糖値を上げるので、まずは野菜でクッションを」「よ~くかんで15分以上かけて食べる=ゆっくり食べることで血糖値の上昇を緩やかにする」の2点。
レシピ開発をした坂本さん、大竹さんの優しい笑顔と話し方で、セミナーに参加したライオンズ・メンバーも、しっかりと話に耳を傾け、おいしいお弁当に舌鼓を打ちながら時間をかけ笑顔で食べていたのがとても印象的だった。
最後に柏﨑昭朗331複合地区GSTコーディネーターから、次のような総括があった。
「第一部の伊藤講師は、イラストを取り入れながら分かりやすく丁寧に、糖尿病の予防と啓発についてご指導くださった。また、仮に糖尿病になっても、早期発見による治療、食事療法、運動療法、薬事療法で、安定した日常生活が送れることを説明。参加者は熱心に聞き入ると共に、講演後は多くの質問も出され、糖尿病に対する関心の高さがうかがえた。
第二部では、糖質・食物繊維・塩分の三つにこだわった糖尿病予防食が披露された。糖尿病食というと質素な食事を想像するが、おいしい野菜と無農薬で作られた白米7・玄米3の低糖質ご飯は食べ応え十分。管理栄養士の卵である支部会員のお二人に感謝しながら、会場の皆さんがおいしく食べていた。
今日の話を参考に、改めて健康的な食事と運動、生活習慣に十分に気を付けて過ごしていきましょう!」
健康的な食生活を送るために、331-A地区の「ゆる~く糖質OFF弁当」のレシピをぜひご活用ください。
2019.01更新(331-A地区FWTコーディネーター/設楽幸子)
*各複合地区、地区FWTが作成した「郷土食を生かした糖尿病料理」のレシピのファイルは、「こちら」でダウンロード出来ます
*第二部で講師を務め、糖尿病予防食のレシピを作った札幌トラスト ライオンズクラブさっぽろ食と学びにワクワク支部の坂本星美支部会長、大竹春香支部幹事のインタビューが2019年2月号「フォーカス」(2月1日公開)に掲載されます。併せてお読みください