投稿リポート よみがえった
風光明媚な海岸

よみがえった 風光明媚な海岸

串間ライオンズクラブ(深江新一会長/38人)は新規の奉仕事業として、11月18日(土)に地元の弓田浜海岸の清掃を行った。かつて弓田浜海岸は地元小学校の遠足の地で、ウミガメの産卵場所でもあった。白砂青松、風光明媚なこの海岸に漂着ゴミやプラスチックゴミがあふれ、見るも無残な状態になっている様子を目の当たりにしたことが、今回の清掃奉仕のきっかけとなった。

77kmの海岸線を有する串間市は東に太平洋、西に志布志湾、南端には100頭の野生馬が生息する都井岬があり、海岸部全てが日南海岸国定公園に指定されている。この串間市の大切な資源である海岸を奇麗にしようと、近年地元ボランティア・グループ等による海岸清掃が各所で行われるようになったが、ここ弓田浜海岸が唯一取り残されていた。

そこで串間ライオンズクラブでは、ライオンズクラブ国際協会の環境憲章の実践にもつながることから、この状態を何とかしようではないかと「弓田浜海岸清掃実行委員会」を設置。計画段階からクラブ・メンバーが他の海岸で行われる清掃に参加し、市や森林管理署、県土木事務所と協議等を行って、実施にこぎ着けた。

当日はクラブ・メンバーとその家族、地元の住民や小学校児童、市職員の他、弓田浜海岸沖で養殖を行う企業や漁協、建設業協会、ボランティア団体からも参加があり、総勢170人もの参加者が集まった。が、ゴミの量はこの人数をもってしても対処しきれないほどに大量で、漂着ゴミの中には台風で打ち上げられた大きな丸太等もあった。そうした中、海岸近くの企業が重機の供出とそのオペレーションを買って出てくれたことはありがたかった。

開始時には途方に暮れるほどの状態だった海岸は、半日で見違えるように奇麗になった。これまで長い間気掛かりであったであろう地元住民の方からは感謝の言葉を頂き、ライオンズクラブの奉仕活動を誇らしく思えた。今回清掃を行ったエリアは弓田浜海岸の半分弱にとどまっており、今後も継続していくことを確認した。近い将来、子どもたちが駆け回り、再びウミガメが産卵に訪れる海岸にしようと意気込んでいる。

海岸清掃に参加してくださった多くの皆様、ありがとうございました。

2019.01更新(弓田浜海岸清掃実行委員会委員長/井手明人)