投稿リポート "5才児夢の絵画展"で
絵本の読み聞かせ会

“5才児夢の絵画展”で 絵本の読み聞かせ会

11月7日から静岡市の市民文化会館で、静岡駿府ライオンズクラブ(竹下光秀会長/76人)主催による「5才児夢の絵画展」を開催した。この絵画展も第10回を数え、今回は市内88の幼稚園・保育園から2324点の応募があった。展示期間中は天気に恵まれ、秋晴れの澄んだ空気と高い空の下、多くの方々が入選作品を見に会場に足を運んでくださった。

表彰式を翌日に控えた11月10日には、当クラブ会員による子どものための「絵本の読み聞かせ会」を開催した。誰もが記憶の中に、思い出の絵本があるのではないだろうか。母親にせがんで、何度も読んでもらった1冊。布団の中で眠る前に読み聞かせてもらった、そんな絵本。繰り返し開いたその絵本は、ページが破けたり、角が潰れてしまったり。それでも飽きずに繰り返し開いて何度も読み返した。会場に集まった子どもと母親の姿を眺めながら、どの親子にもそんな思い出があるのかもしれない、などと考えていた。

絵画展には子どもと一緒に作品を見に来られた方も多く、絵本の読み聞かせがあると聞くと、親子で参加してくださった。広い会場の中、3カ所で実施。それぞれのコーナーに各会員が自ら絵本を選んで用意した。椅子に座った読み手の前には、子どもたちが自由な格好で待っている。床に敷いたマットに寝転んでいる子もいれば、お母さんに寄りかかっている子も、少し離れて眺めている子もいる。

ワイワイした中での読み聞かせになると思っていたが、読み手が朗読を始めると子どもたちは絵本を眺め、ざわつくこともなく聞き入っている。私も読み手として1冊の絵本を読んだが、子どもたちは静かに聞いてくれていた。少しだけでもいいから、この子たちに何かを感じてもらえるような、そんな読み聞かせ会になっていたらいいなと、そんなことを考えた読み聞かせ会だった。
 
2018.12更新(MC・ライオンズ情報・IT委員長/近藤健太)