投稿リポート おながわ秋刀魚収穫祭で
献血活動

おながわ秋刀魚収穫祭での献血活動

2018年9月30日(日)、女川町で開催された「おながわ秋刀魚収穫祭2018」において、女川ライオンズクラブ(加藤忠雄会長/11人)が恒例の献血活動を行った。

秋刀魚収穫祭は、 21年前から女川魚市場で開催されてきた女川町を代表する一大イベント。東日本大震災では約20mの津波が町を襲い、町内の約7割の住宅が被害を受け約9割の町民が被災するなど、壊滅的な被害を受けた。が、震災後にも一度も中断されることなく、一日も早い復興に向け町民一丸となって力を合わせて開催している。

震災後は町内で唯一残った高台にある女川町民第二多目的運動場を皮切りに、年々その規模を拡大しながら開催し、一昨年からは新しい女川の街づくりを象徴する中心市街地「シーパルピア女川」をメイン会場に行われている。

今年は昨年の不漁が響きサンマの格安販売やつかみ取りが中止になったのに加え、大型の台風24号の影響などもあり、どれだけの来場者に足を運んでもらえるか心配したが、当日は1万2000人を超える人出で賑わった。

例年、おながわ秋刀魚収穫祭における献血活動では、女川魚市場買受人組合や秋刀魚収穫祭実行委員会のご協力により、献血してくださった方にサンマ1箱(10尾)をプレゼントしており、震災前は500人を超える方々が献血の列に並ばれたこともある。この数は宮城県内はおろか全国でもトップクラスで、1地点での1日の献血者数では日本一ではないかと赤十字の方が話していた。

当クラブでは震災後献血活動を一時中断していたが、5年前に再開。秋刀魚収穫祭といえばライオンズの献血というぐらいに当クラブの献血活動の認知度は年々高まってきており、今年も3台の献血車両がフル稼働するほど多くの方々に並んで頂く盛況ぶりだった。最終的には260人を受け付け、貧血気味の方などを除く236人にご協力頂いて、9万4400mlの採血量を確保することが出来た。当日はライオンズ・メンバー10人の他、石巻医師会や赤十字の医師や看護師を始めとする方々45人のご協力を頂いた。

現在の献血量は、輸血等のための必要量に対して不足している。献血は一人ひとりの協力が尊い命を救うことにつながる、健康な人なら誰でも出来る社会貢献活動である。
 
我々女川ライオンズクラブでは、今後もおながわ秋刀魚収穫祭での献血活動を始めとした諸活動を通じて、社会に奉仕していきたい。皆様も来年はおながわ秋刀魚収穫祭においで頂き、更に献血にご協力頂ければうれしい限りである。

2018.10更新(会計/森則之)