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LCIFキャンペーン100
リーダーズ研修会議
LCIF
7月19日、愛知県名古屋市のキャッスルプラザで、キャンペーン100リーダーズ研修会議が開催された。2018-19年度から3年間にわたり実施されるキャンペーン100(ワンハンドレッド)を成功に導くことを目的に、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)が開いたもので、キャンペーン100国際委員長を務める山田實紘元国際会長、佐藤義雄、安澤莊一両国際理事、栢森新治、鈴木誓男両LCIF国際理事の他、キャンペーン100会則地域副委員長の中村泰久元国際理事、特別委員の不老安正元国際理事、全日本エリアリーダーの菅原雅雄元議長の他、LCIF正副エリアリーダー、複合地区ガバナー協議会議長、地区ガバナー、第1副地区ガバナー、複合地区及び地区LCIFコーディネーター、地区キャンペーン100コーディネーターら約200人が出席。LCIFからレベッカ・ダウ事務総長、開発課のクリストファー・プランケットOSEAL担当課長、人道イニシアチブ課のジンダリー・ベック地域スペシャリストが来日し、オセアル調整事務局の佐子マーズ局長と共にキャンペーンや交付金に関する説明に当たった。
山田委員長はあいさつの中で、LCI(国際協会)とLCIFは車の両輪であり、国際協会のグローバル重点分野である糖尿病・小児がん・環境・視力・飢餓の奉仕に取り組むためには、キャンペーン100の成功が不可欠だと述べた。またキャンペーンの名称である「100」には、会員1人当たり年100ドルの寄付に、世界の全会員100%が参加し、100%のエネルギーを出す、という意味が込められており、それにより年間1億ドル、3年間で3億ドルの目標を達成させようと訴えた。ダウ事務総長はLCIFには人々の人生を変えるインパクトがあると述べた上で、この研修会議では出席者が疑問に感じていること、分からないことを質問してもらい、対話型の学習の機会にしたいとあいさつした。
キャンペーン100に関しては、中村会則地域副委員長からキャンペーンのテーマ「奉仕に力を」と趣意の説明があり、グローバル重点分野の五つの奉仕分野と人道奉仕、災害支援の拡大が目標であり、クラブの資金獲得事業を通じてライオンズの活動を広く伝えていくことも重要だと話した。組織と地区コーディネーターの役割について説明した鈴木LCIF理事からは、LCIFに寄付している日本のメンバーは全体の約30%に過ぎないと述べ、LCIFに対する理解と協力を広げていくリーダーの役割の重要性を強調した。その他にも、モデルクラブ(キャンペーン期間中に会員1人当たり平均750ドルの寄付)や、メジャーギフト(2万5000ドル以上の寄付)・リードギフト(10万ドル以上の寄付)の大口献金、表彰制度などについて説明があった。キャンペーン推進のマーケティングについて説明したプランケット課長は、日本向けのマーケティング資料に関して出席者からアイデアを求め、出席者から会員にLCIFの意義を説明するために日本語版ビデオを複数バーション用意してほしいとの提案があった。これについては今後、キャンペーン100の日本向けビデオを制作する予定であることが発表された。
会議では、キャンペーンを推進する上で資金がどのように生かされているか理解してもらうことが重要だとして、交付金に関する説明と質疑応答も行われた。LCIFは昨年度、国際協会のグローバル重点分野への支援態勢を固めるために交付金の種類を再編。旧一般援助金の名称を人道支援マッチング交付金とし、旧四大交付金の青少年奉仕分野をライオンズクエスト交付金、健康推進分野を糖尿病交付金として独立させるなどの変更が行われた。出席者が特に大きな関心を示したのが、新設された地区及びクラブ・シェアリング交付金だ。用途無指定の寄付金の15%が地区またはクラブの活動の資金源としてプールされるもので、地区の場合は年度内の最低累計寄付金額1万ドル、クラブの場合は年度内の最低累計寄付金額5000ドルが受給要件となる。出席者からは受給要件や交付金の対象となる事業内容、申請方法などについて多くの質問が出た。
キャンペーン100及び交付金に関する説明の後、出席者で目標設定のディスカッションを行い、午前9時から午後5時まで長時間にわたった研修会議が終了した。
2018.07更新(取材/河村智子)