投稿リポート 障害者施設に
アナウンサーの朗読CD贈呈

障害者施設にアナウンサーの朗読CD贈呈

岡山ハーモニー ライオンズクラブ(関千鶴会長/38人)は、岡山放送(フジテレビ系列)と共に、書籍を音読し録音したCDを、岡山市の障害者施設岡星寮に寄贈した。当クラブにとっては、他の組織と共同で行った初めての奉仕活動となった。

3月15日に行われた式典では、『2018プロ野球選手名鑑』など約1時間分の朗読が収録されたCDを贈呈した。岡山放送のアナウンサー2人が、12球団のスローガンやスターティング・メンバ―などの情報を、耳で聞いただけで伝わりやすいようにゆっくり、丁寧に朗読して収録した。

岡星寮では視覚障害と知的障害がある重複障害者約40人が暮らしており、岡山ハーモニー ライオンズクラブでは今まで、点字本の寄贈を続けてきた。しかし、後天的な中途視覚障害者には点字が読めない人が多いことから、本のナレーションCDが欲しいという要望が岡星寮から寄せられた。そして今回、初の取り組みとして「書籍の音読」という共同事業が実現。ライオンズクラブが書籍の代金を負担し、ライオンズ会員が勤務する岡山放送のアナウンサーが朗読を担当する分担で取り組んだ。

音読する本は、岡星寮の利用者から最も要望の多かったプロ野球選手名鑑とした。岡山放送の久保さち子アナウンサーと萩原渉アナウンサーが、音のノイズが入りにくい特別仕様のマイクを使い収録した。間の取り方、スピード、音の高低、滑舌に気を配り、紙をめくる音や、机に手が当たる音など、雑音が入らないよう注意しながら収録した。岡星寮からは「利用者には野球ファンが多く、このCDを楽しみに待っていました。CDを聞くことで、今シーズンの野球がより楽しめるのでは」という声が届いている。

2018.03更新(広報委員長/山下恵利子)