ニュース被災者の元へいち早い支援を
熊本南部豪雨被災地支援

被災者の元へ迅速な支援を 熊本南部豪雨被災地支援

7月4日に発生した熊本南部豪雨(令和2年7月豪雨)災害は、県南地方に甚大な爪痕を残した。人吉市の中心街では3m以上の浸水があり、コロナ禍による自粛で大打撃を受けていた観光産業、飲食産業に更なる一撃を与えた。球磨(くま)村や八代(やつしろ)市には浸水が10m以上の高さにまで及んだ地域があり、津波の被害を思わせる惨状となっている。

免田ライオンズクラブが活動するあさぎり町は人吉市、球磨村に近く、ライオンズとして「とにかく動かなくてはいけない」という思いで、当日4日のうちに各市町村の被害の聞き取り調査を行った。そして活動拠点とこれから届くであろう支援物資の保管場所を確保し、緊急の免田ライオンズクラブ・アラート会議を開催した。翌日には早くも、いくつかのライオンズクラブから支援物資窓口の問い合わせがあったのには、感嘆するしかなかった。

芦北市内の被害状況

6日には337-E地区(熊本県)の髙野裕子地区ガバナーが被害の大きかった八代市と芦北市(人吉・球磨は高速道路不通で視察出来ず)を視察し、地区の支援活動が開始された。また同日、日本ライオンズ・アラートチームの青木和彦337複合地区班長が人吉入りして被害状況を確認。アドバイスを受けつつ、免田・錦ライオンズクラブ合同アラート委員会を立ち上げ、今後の対応を話し合った。

7日、髙野地区ガバナーが人吉入りし、被災地見舞い及び視察を実施。この頃になると被害状況なども判明してきて、具体的な対応策を考えられるようになった。

8日には、人吉市のボランティア・センター立ち上げ会議に参加。センター内に337-E地区のボランティア支援ブースを設置し、免田、錦両クラブのメンバーが常駐して活動することにした。

10日、災害ボランティア・センターが開設され、熱中症予防のための飲み物やコロナ対策として携帯用ボトルのアルコール消毒液を配布。同時進行で、全国のライオンズから届いた支援物資を仕分けして必要な所へ運搬する作業も行った。全国のライオンズの対応の速さと支援物資の量には驚かされるばかりだった。また、地区は軽トラック20台、2トンダンプ10台をリースし、被災現場での直接的な支援に動く準備も整えた。

11日以降は地区キャビネットの呼び掛けで県内各ライオンズクラブの有志が毎日のように被災地に集まり、泥と汗にまみれながら、泥の除去作業や災害ごみの撤去運搬を行った。それと同時に、物資管理支援班とボランティア支援班に分かれてそれぞれの担当分野で活動。物資管理支援班は支援物資のニーズ把握に努め、全国から届けられた支援物資を、必要とする施設や避難所に分配。ボランティア支援班はボランティア・センターのブースに常駐し、ドリンクと消毒液を提供した。

その結果、人吉の至る所でライオンズのL字のマークがついたトラックを見掛けるようになり、地元新聞でもその活動が紹介された。人吉・球磨の住民にも認知され、現在はぞくぞくと支援依頼を受けるようになってきている。

今回の災害の厄介な特徴は、新型コロナ流行中に発生したということである。感染予防対策をしつつ災害支援活動を進めていかなくてはならない、初めてのケースとなった。そのため、人吉市は受け入れボランティアを県内在住者のみとしている。そしてもう一つの特徴は、被災地の住民が高齢化しているということ。この二つの特徴から、慢性的な人出不足となっているのが現状である。

これまでライオンズの災害支援は後方支援を中心とすることが多かったが、こうした状況から今回は前面に立って、ゴミや泥の除去などを中心に支援活動を行っている。そうやって被災現場の真っただ中で奉仕作業をし、被災者の方々の声を聴くことによって、本当に必要な支援を提供することが可能となっている。まさに「ニーズがあるところに、ライオンズがいる(Where There’s a Need, There’s a Lion)」の実践である。

今回の支援活動を通じてもう一つ気付かされたことは、337-E地区だけの活動ではどうしても限界があるということだ。全国のライオンズクラブの友情と支援、また日本ライオンズの迅速かつ継続的なご指導・ご支援を頂きながら、必要としている方々の元へ向かい、マン・パワーならぬライオンズ・パワーを被災者の方々に届けていきたい。

2020.08更新(免田ライオンズクラブ/那須弘紹)