投稿リポート 玉ねぎ竹茶室完成! 
お茶会セレモニー

玉ねぎ竹茶室完成!  お茶会セレモニー

京都乙訓ライオンズクラブの咲乙姫会(さおとめかい)支部(12人)は、2018年2月に結成された。メンバーは女性のみ。女性ならではの発想を生かし、乙訓食品衛生協会との協働による「手洗い教室」の開催や、サービス付き高齢者向け住宅主催のバスツアーに「見守り隊」としての参加、また親子で楽しめる夏休みバイオリン・コンサートを主催するなど、活発に活動している。

10月20日には、一点の曇りもない青空の下、当支部が昨年度から協力している任意団体「藪の傍(やぶのそば)」(小関皆乎代表)主催のお茶会が開催された。藪の傍は楽しみながら地域の放置竹林を整備し、子どもたちが遊べる場所に変えていく活動を展開している。お茶会は、居宅介護支援に取り組む一般社団法人あすとの会の竹村朋子代表や、本事業に助成頂いた財団法人キリン福祉財団の太田健事務局長を始め多数の参加者によって、すばらしいセレモニー、交流の場となった。

会場は、緑美しい竹林の中にたたずむ「玉ねぎ竹茶室」。京都建築専門学校(佐野春仁校長)の学生さんたちが伐採した竹で製作してくださったタマネギ型の茶室だ。竹で編んだ茶室の躙り口(にじりぐち)を入ると、2畳の広さの室内には琉球畳が敷かれ、掛け軸、シュウメイギクを生けた花入れがしつらえてある。竹の葉擦れの音を聞きながらゆったりとお点前拝見。このような自然の中でお薄を頂けるのも、ここ京都ならではのこと。この地に奉仕の縁を頂けたことに、改めて感謝の思いでいっぱいになった。

今回のお茶会は、下記の6回にわたる市民参加のワークショップ「危険な竹林を愉しい竹林にイメージチェンジ!!」大作戦の完成形である。
 第1回 6月9日 竹林の整備+竹ベンチ作り
 第2回 7月7日 竹林の整備+竹食器を作りタケノコカレーを食べよう+遊具作り
 第3回 8月4日 竹林の整備+遊具+竹の家作り
 第4回 8月18日 竹林の整備+竹食器を作り竹炊ご飯を食べよう+遊具+竹の家作り
 第5回 9月23日 竹林の整備+遊具+竹の家作り
 第6回 10月20日 竹茶室の完成+お茶会セレモニー

この事業では竹のすべり台やブランコも子どもたちに大人気で、保育園児の男の子が「帰りたくない」と駄々をこねていた姿が胸に残っている。タケノコ堀りはもちろん、タケノコ入りのカレーライスを竹の器で食したり、青竹の流しそうめんなど、子どものみならず大人にも大好評だった。小雨の中、合羽を着て暗くなるまで作業をした日もあり、皆様への感謝で胸が熱くなった。
 
2019.11更新(京都乙訓ライオンズクラブ咲乙姫会支部支部長/脇田由美子)