投稿リポート 豪雨被災地の子どもたちに
夏休みの思い出を

豪雨被災地の子どもたちに夏休みの思い出を

私たち岡山ハーモニー ライオンズクラブ(有本みどり会長/38人)は会員の大半を女性が占め、地域における子どもたちの健全育成に女性の視点で取り組んでいる。この度西日本豪雨の被災地・倉敷市真備町の子どもたちを、岡山市のイオンモール岡山で開催していたイベント「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」に招待した。招待したのは、真備町の呉妹(くれせ)・箭田(やた)・川辺(かわべ)にある三つの小学校の児童クラブに通う小学1~5年生の32人だ。

倉敷市の北部に位置する真備町では、7月の豪雨で近くを流れる川の堤防が次々と決壊。町の27%が浸水し、51人が犠牲になった。住宅の全半壊は約4600棟。被災後1カ月の時点で、町内の指定避難所には約1000人の被災者が身を寄せ、不慣れな生活環境による疲れに加え連日の猛暑が追い打ちを掛けている。

私たちは被災地の子どもたちに夏の楽しい思い出をと、8月16日、一般社団法人岡山県青年館との共催という形でバスツアーを計画した。午前中はチームラボで最新のデジタルアートを体験、午後はプラネタリウムを観覧。猛暑が続く中、少しでも涼しい場所でとの思いから選定した行き先である。

最新のデジタルアートに触れて子どもたちの創造性を育む「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」は、世界各地で開催される人気のイベントである。会場には全長18m、高さ3mの滑り台があり、人が滑り降りると光に包まれ、フルーツの絵に触れると花火のように鮮やかな光が広がる仕掛けになっている。

西日本豪雨から1カ月余り。避難所暮らしが続く子どもたちも時間が経つのを忘れ、「最先端の遊園地」を体感していた。
  
2018.08更新(広報委員長/山下恵利子)