ニュース"平和"をテーマに
広島フォーラムが開幕

“平和”をテーマに 広島フォーラムが開幕

11月7~10日の日程で広島市で開催される第58回東洋・東南アジア(OSEAL)ライオンズ・フォーラムの開会式が、8日午後1時から、広島市の広島グリーンアリーナにおいて行われた。

開会式は大学生、高校生らによる書道と太鼓、タップダンスのアトラクションで開幕。力強いパフォーマンスで、「輝・夢・繋・愛」と「Peace」の文字が書き上げられた。今回のフォーラムのテーマは「平和を学び、祈る(Praying for Peace)」。フォーラム組織委員会(FOC)の寺越慎一委員長は開会あいさつで、「この広島の地でメンバーの皆様が平和を学び、祈ることを切望しております」と述べた。

続いてジョンユル・チョイ国際会長があいさつし、OSEALの連帯と多様性の重要さを訴えた。式には来賓として開催都市・広島市の松井一實市長と、広島県の湯﨑英彦知事が臨席し、オセアル地域から集ったライオンズ・メンバーを歓迎した。更にフォーラム開催を祝う安倍晋三内閣総理大臣のビデオ・メッセージで、ライオンズの奉仕に対する感謝の言葉と「躍動感のある未来を共に切り開いていこう」というメッセージが語られた。その後、広島大学平和センターのセンター長を務める川野徳幸教授が「原爆被爆被害とは何か」をテーマに基調講演を行い、健康面、精神面、社会・経済生活面の人間生活全般にわたる被爆の実相について説明。最後に、1995年に当時の平岡敬市長が発した「平和宣言」の言葉を紹介して、歴史の教訓に学び、語り継ぎ、平和の基礎となる人間教育に力を注ぐことが重要だと述べた。

あいさつを述べるチョイ国際会長

この日朝、本部ホテルのリーガロイヤルホテル広島で開かれた第1回地区ガバナーと議長の会議で報告された7日までの登録者数は1万1387人で、このうち日本は8609人、韓国927人、台湾816人。FOCが当初掲げた目標は1万5000人だったが、昨今の日韓関係の悪化の影響で登録者数の伸び悩みが懸念されていた。8日、9日で登録者数がどこまで増えるか注目される。

開会式会場のグリーンアリーナに隣接するハノーバー庭園には展示・バザール広場が設けられ、開会式前には多くの参加者でにぎわった。全国のFWTによる小児がん患者支援のレモネードスタンドや、336-A地区(香川・徳島・愛媛・高知)と336-C地区(広島)共催の薬物乱用防止学生交流ブースなどの展示の他、広島を中心に各地の味覚を提供する飲食店や物販のテントが並んだ。この広場はライオンズクラブの活動と広島でのフォーラム開催を広く市民にも知ってもらおうと、最終日10日まで一般にも公開して行われる。9日には屋外ステージで伝統芸能や音楽演奏、糖尿病セミナーなどが予定されている。

小児がん患者支援の募金を呼び掛けるレモネードスタンド

開会式後は、LCIFのグドラン・イングバドター理事長、山田實絋副理事長兼キャンペーン100国際委員長らが出席してLCIFドナー・レセプションが開かれた。この中で、日本の台風19号被害に対する支援のため、台湾ライオンズがLCIFに200万ドル(約2億1000万円)の寄付を行うことが発表され、一般社団法人の識名安信理事長から台湾ライオンズに対する感謝状が贈られた。台湾は2011年の東日本大震災の際にも、LCIFを通じて220万ドルの寄付を行い、日本に対する厚い友情を示している。

山田キャンペーン100国際委員長に200万ドルの目録を手渡す台湾のライオンズ

今回のフォーラムは都市の入札による新たな開催地選考システムが採用されて最初の開催であると同時に、従来のイベント的な要素よりもセミナーなど会員の学びの場としての要素に重点を置いたフォーラムへの変革が図られている。9日は終日、広島国際会議場を会場に、国際会長テーマや平和に関する各種セミナーや会議が行われる。

2019.11更新(取材/河村智子)