投稿リポート 兵庫さい帯血バンク支援
チャリティーバザー開催

兵庫さい帯血バンク支援 チャリティーバザー開催

西宮ホワイト ライオンズクラブ(野村めぐみ会長/23人)は2002年のクラブ結成以来、NPO法人兵庫さい帯血バンクとのご縁で「さい帯血バンク支援とさい帯血移植医療啓発活動」をメイン・アクティビティにしてきた。さい帯血とは胎盤とへその緒(さい帯)の中に含まれる血液で、造血幹細胞がたくさん含まれており、白血病などの治療に用いられる。ドナーの承認を得て出産時に採取されたさい帯血の、検査や凍結保存などを行っているのがさい帯血バンクだ。

西宮市では1997年から毎年、10月1日の「日本酒の日」にちなみ、お酒と食の祭典「西宮酒ぐらルネッサンスと食フェア」を開催している。当クラブも結成当時からこの催しに協賛し、会場の一つである西宮神社の境内で「さい帯血バンク支援チャリティーバザー」を実施している。

今年は10月5日~6日の2日間に開催。参道を行き来される方々に、会員総出で「さい帯血チャリティーバザーをしていまーす。白血病の治療に役立てまーす。ご協力くださーい!」などと協力を呼び掛けた。バザーでは会員が持ち寄った休眠品のタオルや洗剤、食用油、空気清浄機等や、寄付によるカボスやチョコレート、淡路のタマネギなど種々の品々を販売。また同時にさい帯血バンクのリーフレット、ティッシュを配布した。

長い間の開催していると、いろいろな出来事がある。中でも特に思い出すのは、メンバーの声をからしての呼び掛けに40代の男性が足を止め
「実は僕、白血病だったんです。さい帯血移植で治して頂きました。がんばってください。協力します」
と品物をお買い上げくださったことだ。またある時は初老のご夫妻が訪ねて来られ、
「東京で医者をしている娘が、突然白血病を宣告されました。家族で悲嘆にくれていましたが、さい帯血移植をして頂き完治しました。さい帯血チャリティバザーをされていると聞き、娘が命を助けて頂いたお礼を言いたくて来ました。がんばってください」
とお話された。その場に居合わせたメンバーは、涙、涙であった。

競泳の池江璃花子選手が白血病を公表し、治療に専念するとのニュースが広く知られたこともあり、今年は「白血病治療に協力したい」とバザーでお買い上げくださったり、募金箱にお金を入れてくださる方が特に多かったように思う。

2日目は西宮レオクラブのメンバーが応援に来てくれた。慣れない呼び込みに苦戦しながら、一生懸命手伝ってくれたおかげもあり、昼過ぎにはもう完売といううれしい誤算もあった。こうして得たチャリティーバザーの収益金と募金箱に集まった浄財は、毎年廣田神社参集殿で開催する新年例会で、兵庫さい帯血バンク理事長に贈呈している。

今年は若手会員の働きぶりがすばらしく、今後の活動につながるものだと頼もしく思った。また若手会員たちは時間に限りのある例会とは違い、2日間たっぷり時間があったことで、休憩時間などにメンバー同士、ゆっくり話が出来たそうで、とても楽しい交流を持つ機会にもなったと充実した顔を見せていた。

2019.11更新(335-A地区第2副地区ガバナー、クラブMC委員長/畑山裕子)